vol.20 自分を大事にするってワガママをすること?!
- 2020年09月02日
- 所長の学び
こんにちは。
いきなりですが…
イロハニトイロでは、
「自分を大事にすること」
を何度も言われます。
まずは、しっかりと「あきらめて(明らかに現状を認めて)」、
このありのままの自分を許し、認め、受け入れていきましょう。
「✕(バツ)な私」をしっかり出して許してあげましょう。
それが「自分を大事にすること」です。
「自分を愛すること(自愛)」
です。
なーーんて言われます。
???
ですよね。
まだ続きます。
「こんな自分でも大丈夫なんだ」
「自分が自分であって大丈夫なんだ」
と思えることが
「本当の自信」
です。
だから必死に頑張って成功しようとしなくていいんです。
なーーんて言われます。
???????
ですよね。
まだまだ続きます。
そして、自分を愛せる人が本当に他者を愛すことができ、他者を仲間として頼れるようになるんです。
他者に依存し、他者の力を借りながら生きるのが「自立」
です。
そして、そんな大切な愛する他者に貢献したいという気持ちからの行動が「働く」なんです。
生きることと働くが繋がっているんです。
って説明しています。
?????????????
何を言っているんだ。
ここは何かの宗教団体か?!
と思われるかもしれませんが、読んでくださっている方の中には「なるほどぉ」と納得してくださる方もいらっしゃるかもしれません。
またこれまでの僕のブログを読んでくださった人はスッと納得してくださるかもしれません。
少なからず、イロハニトイロに来る方には、これらのことを事前にお話ししています。
でも、でも、
実は、多くの人が分かっていてもそのように上手くできないんです。
そして、大抵の方が最初の「自分を許し、大事にする」というところで一番苦しむんです。
そりゃそうですよね。
病気になるまで自分を責めてきたのに、
そうやって今までなんとか生きてきたのに、
急にそんなダメな自分を許すなんてできないですよね。
病気で、仕事もしていない、
そんな自分には価値が無い。
だからもっと自分を律して必死に頑張らなければならない。
そうしないと良くならない。
成功しない。
愛されない。
「しなければならない」
「~べき」
そうやって苦しくても必死に頑張ろうとしてきたし、今も変わらずそう思っているわけですから。
うん。うん。
それでいいです。
僕はその姿勢を「ダメな事だ」と否定したいわけではありません。
今は、それでいいんです。
あなたが本当にそれを望むのならそうして欲しいです。
ただ、
「苦しかったらそんな生き方を手放してもいいんですよ。」
「あきらめてもいいんですよ。大丈夫なんですよ。」
「むしろその方が、もっと幸せになれるかもしれませんよ。」
とお伝えしたいのです。
前置きが長くなりました。
今日は、イロハのあるメンバーさんとの会話からぜひ聞いて頂きたいことがありブログを書かせていただくことにしました。
それはこんなお話しです。
イロハに通って1年10カ月になる方から、ある日こんなことを言われました。
「今すごく幸せなんですよ。したいことやって、毎日が本当に穏やかで楽しいんです。」
「金村さんがずっと言っていた“自分を大事にする”が当時は本当に意味が分からなくて、どうしたら自分を大事にできるのかって悩んでたんです。」
「今、自分が変わって、“自分を大事にすること”が実感として分かって、自分を大事にしたらどうなるかも経験して、本当はいろんな人にこのことを教えてあげたいんです。」
「でも当時、私が金村さんの言葉に腹が立っていたように、苦しい人って否定されたように感じちゃうんですよね。」
「何言ってるんだよ。簡単に言うなよ。って素直に受け取れないんですよね。」
「だから私は、押し付けないようにしよう。助けが必要な時に話そうって思っています。」
このお話を聞いて、とっても嬉しくなった一方で、
確かにそうだよなぁ。
「自分を大事にする」って本当に難しいことだよなぁ。
なんて改めて思ったのでした。
そして僕は、抽象的なことばっかり言っているかもしれないなぁ、
なんて考えたりしました。
う~~ん。
これは体験できるときっと分かることなんだろうけど、
それが難しいし、「やってみる」ことにとても勇気がいるんだよなぁ。
そして、出来事は続きます。
次の週に、イロハに通い始めて1年になる別の方からこんなことを言われました。
「私は、とっても嫌だった。金村さんにあんな風に扱われてとっても悲しかった。」
と涙を溜めながら、強い口調と表情で僕に不満を言ってくれたんです。
事のいきさつは、その方と雑談をしていたときに、他のスタッフから呼び出しがあり、話をあっさり切り上げて席を外し、そのまま30分以上戻らなかったということにあります。
金村が用事があるのは仕方がない。
でもその自分への対応が雑だった。
少なくとも、この私は雑に扱われたと感じたのです。
もちろん、完全に否は金村にありますから、何度も謝りました。
こんなこと言うとその方に失礼かもしれないですけど、同時に、
とっても嬉しい気持ちになったんです。
どうしてかって?!
だってこれが
「自分を大事にする」
ということだからです。
初めてこの方はこうやって自分の口で自分の気持ちを、伝えたい相手に伝えられたんです。
ぶつけられたんです。
「私はこんなことで悲しい思いをしたんだよ」って。
「私はあなたの態度で傷ついたんだよ」って。
これってすごいことだと思いません!?
だって、
「自分は価値ある存在なんだよ」
ってちゃんと伝えられているってことですよ。
「ちゃんと大事にしてね」
って伝えられているってことですよ。
つまり、
自分を「価値ある存在だ」と自分が認められるようになってきたということ
です。
「自分なんて価値が無いから不当に扱われて当然」
と思って何も言わない人は多いと思います。
でも寂しいから気を引くようなこと(相手が困ったり嫌がること)をしてしまいます。
この方も以前はそうでした。
でも今はちゃんと自分の口で伝えられているんです。
そうなんです。
「自分を大事にする」って、自分の気持ちをちゃんと表現できることなんです。
それって、今まで自分がタブーにしてきたことをやるってことなんです。
言い方を変えれば
「ワガママをする」ってことなんです。
今まで「ワガママはダメ」
「迷惑をかけてはダメ」
「我慢しなさい」と言われ続けてきたから、私たちは「自分を大事にする」のが苦手なんです。
ワガママがなぜ良いのか?
本当に迷惑をかけてもいいのか?
我慢とは本当に良いことなのか?
詳しくお話しいしたいのですが、今回は長くなるのでやめておきます。
また次回お話しできればと思います。(※近々公開しますね)
このブログを読んでくださったあなた。
今日からちょっと勇気を出してワガママを言ってみませんか?
イロハニトイロ所長 金村栄治