vol.46-⑥【勘違い】変わろうとすることをやめる(延長戦)
- 2023年11月13日
- 所長の学び
長くなってすみません。
このタイトルのテーマで「延長戦(第3回)」に入らせていただきます。
「変わろうとすることをやめると変わっていける」
「変わろうとすることをやめることは、現在の自分をありのままに認めることであり、
スタートが変わる。
スタートが変わるから行動や結果が変わってくる。」
そんなことを頭でわかっても目の前の変化には繋がらないですよね。
「結局は理屈を言っているだけ。」
「それでも変われないから、私たちは苦しみ続けている。」
そんなことを考える方に向けて延長戦として書かせていただきます。
この人生を、この苦しみを変えるためには行動するしかありません。
残念ながら待っていても何も変化は訪れないし、誰かが救ってくれるわけでもありません。
そんなこと誰もが分かっていますよね。
でも、分かっているのに行動に移そうとしないのはなぜなんだと思いますか?
不思議だと思いません?
きっとここには理由があるはずなんです。
その理由をお話してこの回は終わりにしたいと思います。
理由が分かれば行動に移すきっかけになるかもしれません。
変わりたいのに変われない理由は3つあります。
一つ目は
「変わっちゃうと実は困るから」
です。
おかしな話ですよね。
変わりたいと望んでいるのに、本当は変わると困っちゃう.
自分で変わることを避けているなんて、そんなこと信じられませんよね。
もうちょっと分かりやすく言うと
「変わってしまうことで起こるかもしれない大きな傷つきを避けたい」
ということなんです。
つまり、自分がこれまでと変わってしまうと自分の知らない出来事が起こってしまいます。
わぁーー、不安💦
そこにはこれまで味わったことのない痛みがあるかもしれません。
人は未知の世界で起こることへの不安や痛みより
知っている目の前の痛みや苦労の方がラクなんです。
めっちゃ傷つくかもしれないという不安があるから、
それを避けるために、目の前の分かっている痛みを選ぶんです。
(ここには「苦痛系思考」と「報酬系思考」という脳の仕組みがあるのですが、それはいつかお話ししましょう。つまり「苦痛系思考」でいる人は常に危険回避をしているということです。それだけこれまでたくさん傷ついてきたということですね。だからこの大切な自分を守っている。)
実はこれって私たちホモサピエンスが生き長らえるために育んできた能力でもあるんです。
(私たちホモサピエンスがここまで反映したのは、この臆病さ(弱さ)があったからなんです。このお話もいつかしたいですねー。)
だからこれって自然なことでもあります。
そこから脱して変化してくためには相当の覚悟と勇気が必要かもしれません。
(本当は小さな覚悟と小さな勇気だけでいんですがそれは別の回に詳しくお話します。)
2つ目は、
「それ相応の労力を担いたくない」
というものです。
変わるということはこれまでとは違ったことが起こります。
新しいことも起こります。
あるいは変わるためにそれ相応の努力も必要となってきます。
そして、その努力が報われるのって時間が少しかかっちゃうんですよね。
だから人はついついラクな方を選んじゃいます。
だからたくさんの変われない理由をかき集めてきます。
「それなら仕方ないよね」と思われるような理由をかき集めて、行動することを避けようとするんです。
そして最後に3つ目が、
「これまでの自分を否定することは死に値する」
からです。
前回、「自己肯定」あるいは「自己受容」が変化に繋がっていくということをお話ししました。
だから「まずは変わることをやめるんだ」と。
しかし、多くの人が「こんな自分はダメだ。変わらなきゃ」と自己否定の上で変わろうとしてしまいます。
だから変われないんです。
私たちは苦しいながらもこれまで自分の生き方、やり方があり、これまでそれで生き抜いてきたわけです。
その生き方、やり方を変えるということは、「今までの生き方、やり方が間違っていた」という否定になります。
自分自身で、これまでの自分の人生を否定するということは、大きな精神的苦痛を伴います。
なぜなら、それはこれまでの自分を殺すという、まさに「死」に値するほどの行為とも言えるからです。
(少し大げさな表現かもしれませんが、生き方の変化にはそれくらいの覚悟が必要なのです)
でもこれまでを否定して殺す必要は実はないんです。
どうしてかというと、
今まで生きてこられたのはそういう自分だったからなんですよね?
そういう自分をしっかり大切にして、肯定する。
「ありがとう」をする。
そしてそんな自分に「さよなら」をする。
つまり、生き方が変わるのは
「変更」
ではなく
「更新」
ということなんです。
より「理想の自分」にアップデートする。
ただそれだけのこと。
そのことに気付いていただきたくてこの延長戦を書かせていただきました。
イロハでも多くの人が「変わりたい」と望みながら
「変わること」をためらっています。
それは、変わるのが怖いからです。
変わってしまうと困るからです。
しかし、「変わること」がただの更新であることに気付けた人は、どんどん変わっていきます。
ぜひこれを読んでくださっている方々も、このかけがえのない「私」を更新していってください。
これからどんな私になっていくのか、とっても楽しみじゃありませんか?
明日終わるとも知れないこの世界で、少しでも自分の望む生き方をしていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治