イロハニトイロ

vol.46-⑧【勘違い】迷惑をかけましょう(前編)

勘違いシリーズ7個目です。

いつまで続くねん!

という感じですが、もう少しお付き合いください。

それくらいにイロハニトイロという場所は勘違いを生みやすい場所ですし、利用者さんの中にもまだまだ勘違いした方々がいらっしゃいます。

ちゃんと言語化するのが僕自身の挑戦でもありますので、最後まで行きたいと思います。

イロハではよく

「迷惑をかけましょう」

って言います。

「あなたが迷惑をかけないようにしようと思っていても、もうすでにたくさんの迷惑がかかっていますから」

とお伝えしています。

あーーー、傷つきますよねーー。

すみません。

「あなたは存在しているだけで人の迷惑になっている」

と虐げられているかのように勘違いされるかもしれません。

でもですね、こういう勘違いって意外とイロハの中では少ないんです。

どうしてかというと、

そんな意味で言っているんじゃないんだとその場で必ず説明しているからです。

「誰もが、存在するだけで誰かの迷惑になっているものだからこそ、

“迷惑かけないように”ばかりを考えるんじゃなく、

自分がどうしたいのかを大切にして、

周囲の人に“ちゃんと迷惑をかける”ってことをしていきましょう」

って説明しています。

だから「迷惑ありき」なんですよ、ってことです。

そして本当の勘違いはここから生まれます。

「迷惑かけていいんですよね。」

と好き放題することが良いことだと勘違いするようになっていくんです。

例えば、

メールに返事しない

何も言わず欠席する

イロハの中で倒れこんで助けてもらうのを待つ

失敗や間違いをそのままにしておく

仕事のしんどい作業の部分はやらずに他の人に押し付ける

仕事が遅れてしまう状況でも気にせず休む

などなど。

そして、それを注意されると「否定された」と受け取り、

「迷惑かけていいと言ったじゃないか」

と不満やイロハへの不信感となってしまいます。

これを今読んでくださっている方々の中にも、

「そりゃそうなるのは当然でしょうよ。だって迷惑かけていいって言ってるからじゃないか。」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

それでは「後編」でその辺りのことをご説明できればと思います。

ぜひ次回もお読みください。

※この「所長の学びブログ」は毎週月曜日更新しています。

イロハニトイロ所長

金村栄治