vol.42-①【内職】内職導入したい!でも・・・
- 2022年12月26日
- 所長の学び
先月、「内職導入」についてメンバーも含めて話し合いをしました。
うーーーん。
“話し合い” というよりも一緒に内職について “整理” をしてみた、って感じです。
そこでの内容をブログで公開してみようと思います。
そもそも「なぜそのような話に至ったのか?」
からご説明する必要があるかもしれませんね。
これは所長である金村の意見から出発し、他のスタッフや利用者さんらを巻き込んでいった流れです。
イロハニトイロでは内職を導入することを開所当初から避けてきました。
もちろんその理由はたくさんあるのですが、その説明は次回以降に回させていただきます。
(※ちなみにここでいう「内職」とは、
ただ作業をこなせばいい、期間内にノルマを達成すればいい、誰でもできる単純作業。
そして常に絶えずそれらの作業が存在し、「お金」という利害だけでつながった仕事ということ
です。
「内職」と聞いてすぐにイメージするものですね。
もちろんイロハの事業所内には内職的な単純作業はありますが、それとは違う意味であり、単体としての内職という意味です。)
そうやって避けてきた内職作業ですが、最近になってその必要性を感じるような場面が多々出てきたのです。
少しそれらを箇条書きにしてみたいと思います。
・ やる気はあるんだけど、できる仕事がないことがある。
・ 能力的に単純な作業しかできない利用者さんがいる。
・ せっかく作業所に来たのだから何かしたい。暇な時間がもったいないという声がある。
・ 少しでも工賃を上げることに貢献したい(工賃アップが今の最大の目標だから)と思ってくれている。
・ まだイロハに慣れない状況で何もせずに過ごす時間が苦痛な人がいる。
何か単純作業でもあれば周囲の刺激から守れてその場に居やすくなる。
・ 自分で考えて仕事をするのが苦手。全て指示して欲しいと考えている利用者さんがいる。
・ 暇だからスタッフや他メンバーに話しかけたり面談を希望する。
そちらに時間が多く割かれ本来進めるべき作業が滞る。
・ 難しい作業が苦手なため、スタッフが付き添っていないと作業が出来ない利用者さんがいる。
などなど。
こんな出来事を重ねながら、金村の中で「内職の導入も必要なんじゃないのか?」という考えがモリモリと湧き起こってきたのです。
だって、内職も一つの仕事です。
「内職」が決して悪ということはないんです。
そしてそれを必要としている人がいる。
それがあれば解決する問題がたくさんある。
それならもうこのあたり(開所5年目)で内職を始めてみてもいいのではないか。
開所当初に懸念していたこともきっと起こらないのではないか。
きっと上手くいくはず。
そう思い、内職導入の話し合いを始めたのです。
どうなったのか?
もちろんスタッフの反対意見は多いです。
ですが、驚いたことに利用者さんからも反対意見が多く出てきたのです。
不思議だと思いません?
きっと喜ぶ人がたくさんいると思っていたのに実際は、
「どうしてもと言うなら内職を導入してもいいですけど、私はやりたくないです」
というメンバー(利用者さん)が多かったのです。
もちろん「やりたい」「導入して欲しい」という声もあります。
でも多くの人があまり乗り気ではない。
なぜそんなことになったのか。
このあたりの話を公開して、
結論としてどうなったのか、までお話しできればと思います。
とても面白いお話しだと思うのでぜひ今後もお読みください。
次回(年明けになります)より「内職を導入しない理由」を少しずつお話ししていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治