イロハニトイロ

vol.40‐⑪ 組織を変える二つのステップ?!

前回の続きになります。

なんかこんなタイトルつけると、組織作りの講義のようになってしまいますね。

申し訳ありません。

金村がたまたま参加した組織作りの研修で学んだことが、現在のイロハニトイロの現状を説明する手助けになると思い、なるべく柔らかい表現で公開させていただこうと思っています。

前回ご紹介させていただいた斎藤徹さん(ループス・コミュニケーションCEO/学習院経済学部の特別客員教授/Innovation team dot アドバイザー)のお話によるとですね、

自分たちで考え、行動し、学び成長していく「自律型組織」が作られるためには二つのステップが必要だというんです。

その一つ目のステップが前回に紹介した「快適ゾーン」へのステップなります。

イロハで言うところの「怠け者集団」ですね。

繰り返しになりますが、「怠け者の楽園」ではなく、

「怠けることの出来る安心が保証された集団」ということです。

ここを勘違いしないで下さいね。

(きっとイロハを見た多くの人が勘違いするところです)

イロハの人たちが仕事もせずに「怠けることこそ良いことだ!」と思っているような集団では決してないですよ(笑)

この “安心” 自律型組織を作るための土台となるわけです。

金村がいくつかの作業所を見学させていただいた時に抱いた違和感

(その作業所には、その作業所での考えや目的があると思うので、間違っていると言いたいのではないです。金村と考えが少し違うと感じただけ。)

そして自分がしていた「この人を良くしたいという支援」の間違い

そしてそして何よりも、ひきこもり(精神障害当事者)の方々が仰っていた「作業所はあるけど、自分たちが求めている作業所がない」という嘆きの言葉

これらの答えがここにあるように僕は思うんです。

斎藤徹さんはこのようなことも話されていました。

多くの組織が、安心(心理的安全性が高い)よりも、「統制」の方を重要視してしまっています。

どれだけ効率よく組織を機能させるか。

そして生産性を高めるか。

つまり、組織を統制していけばいいという考え方に偏りがちだというのです。

「統制」のためのさまざまなルールを作ったり、賞罰があったり、時に叱るなどの手段を用います。

これらの「統制」が、組織全体を “安心” から遠ざけていってしまいます。

“安心” ではなく“不安” を強めていってしまうというのです。

そんな不安な環境だからみんなが仮面を被って、自分を守るための鎧を着て、仕事をするようになるのです。

そうなってしまうと、指示を待って動くという「統制型組織」が出来上がっていきます。

本来協力し合うための同僚が、競い合う敵となる。

ウソの自分で相手と接するようになる。

職場が我慢の場所となる。

そして自分の評価を下げない為にも余計なことはしない、という組織が出来上がっていくのです。

そこに耐えられる人、上手に立ち回れる人だけが残っていきます。

そして残った人たちが同じような組織を継続させていくわけです。

いかがでしょうか?

納得しませんか?

僕はイロハが6個目の職場なので、これまで職場を振り返ると当てはまることばかりだなと思いました。

それでは、「安心(心理的安全性が高い)」を作りだすためにどうすればいいのでしょうか?

研修の中で驚いたのですが、

え?全て今イロハがやっている事じゃん?!

ということでした。

そして

えーーーーーーー、そういうことだったのかーーーーーー!!!

ととっても納得したのです。

それらを次回詳しく紹介させていただきたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

           イロハニトイロ 所長

                金村栄治