イロハニトイロ

vol.40‐⑧ 鳴かず、飛ばず?!

こんにちは。

vol40のお話しも8回まで来てしまいました。


一番お話ししたかったことが実は、今日からお話しすることなんです。

どれだけ前置きが長いねん!って感じですよね。

すみません。

今日は、イロハニトイロが4年の歩みを経たらからこそ到達できた大きな変化と

それが起こった原因の気付きについてお話しさせていただきます。

それにあたってこれまでのイロハの流れをおさらいしますね。

① イロハニトイロというところは精神障害の当事者の方々の声から始まった

② 「こんなダメな自分でもありのままに認めてくれる場所があれば社会と繋がれるのにそんな場所が無い」

③ 仕事をさせられる場所ではなく、自分が選んで主体的に取り組むことを大切にした

④ だからこそ、サボっていい、ダメでいい、間違っていい、遅刻していい、休んでいい

⑤ でもそんなことしていたら、工賃が一向に上がらない。どうしよう。

⑥ 滋賀県一工賃の低い作業所になった

⑦ もっと工賃を上げるように、県から指導を受ける

⑧ 利用者を大切にすると工賃が上がらない。施設運営を大切にするとイロハの存在意義に反してしまう

⑨ この矛盾の中で進むべき道を模索する

⑪ そして今回お話しする大きな変化と気付きに出会う

  あーーーーーー、こういうことだったのかーーーーー!という大きな気付き!

  今、イロハが大きく変わり始めている

⑪のお話をこれからさせて頂くんですけど、分かっておいていただきたいのは、ここに至るまでに4年の時間が必要だったということです。

ここは強く言いたい!

って、今だから力強く言える。

1年では決してできなかったこと。

この4年間が無ければ決して辿り着けなかったと思っています。

いや、4年というのはもしかすると早すぎるのかもしれません。

そんな思いさせしてしまいます。

僕は「菜根譚(さいこんたん)」という書物に出てくる「鳴かず飛ばず」という言葉を大切にしているんです。

この言葉、一度は聞いたり使ったりしたことがあるのではないでしょうか。


「とっても頑張っているのに鳴かず飛ばずでねぇ。大変ですわ」

みたいな。

なんか良くない事として使われることが多いと思います。

でも本来の意味は全く違います。

お気付きですか?

「鳴けず、飛べず」ではないんですよね。

「泣かず、飛ばず」

自らの意思で鳴かないし、飛ばないんです。

どうしてか?

鳥が高く飛ぶためには、しっかりと力を蓄えないといけないからです。

つまりこの言葉の本来の意味は、

「将来活躍する機会に備えて行動を控えておき、活躍の機会を待っている様子」のことを言います。

スタッフ間でもその思いを共有し、この不安な状況を耐え続け、信じた道を進み続けようと言い合い、ここまで来ました。

そして5年目にしてやっと飛躍の機会が訪れたのです。

そのきっかけが滋賀県一工賃が低い事業所のレッテルです。

それを今日説明したいと思っていたのですが、ここから長くなりそうなので今日はここで閉めたいと思います。

期待させて話さず申し訳ありません。

イロハニトイロは「怠け者の場所」だけど「怠け者の楽園」ではないこと。

サボっていい、間違っていい、迷惑かけていい、遅刻していい、休んでいい、○○していいの持つ意味。

チームは人によってできている。

これらのことをお話ししていけると思います。


自分で言うのもなんですが、とっても深い深いお話しです。

(でもそれくらいに大きな学びとなったものです)

多くの人に知っていただきたい。

ぜひぜひ楽しみにして頂けると嬉しいです。

      イロハニトイロ 所長

            金村栄治