vol.46-④【勘違い】好きなことをしていい(後編)
- 2023年09月25日
- 所長の学び
それでは、「好きなことをしていい」の本当の意味をご説明させていただきたいと思います。
ひとことで言うと、
「好きなことをする」から「したくないことと出逢う」ということなんです。
つまり
「したくないことをしなければ、好きなことはできない」というこれまでの凝り固まった考えの順番を逆にするってことなんです。
ゆっくり整理してみます。
多くの人が、「しなければいけないこと」をちゃんとする。
だ!か!ら!
好きなことができるようになると考えています。
ここで言う「しなければならないこと」は、自分が本当はしたなくないことです。
勉強で言うと分かりやすいですかね。
ちゃんと学校行って勉強しておかないと将来好きなことができない。
将来ちゃんと会社で働いてお金稼いで好きなことができるようになるために、今しなければいけない勉強をちゃんとしましょう。
って感じです。
そうやって思い込まされて頑張ってきたけど結局、引きこもった、ニートになった、好きなことが見つからない、なんてことが起こってしまいます。
もちろんそれでうまくいっている人にはいいでしょう。
この発想を逆転させてみると世界の見え方は変わります。
先に
「私はどうしたいのか」
「どうありたいのか」
「何が好きなのか」
そこから出発してみるってことなんです。
そしてその「好きなこと」はその人にしか分からないんです。
当然ですよね。
そこはそれぞれの人にとってオリジナルなものになるはずです。
この私が「好きなこと」を実行していると自ずと「したくないこと」が出てくるんです。
皆さんも頭の中に自分の「好きなこと」「したいこと」を思い浮かべてみてください。
例えば、「彼氏・彼女を作っていい恋愛がしたい」というのがあるとすると、
出逢いを探す必要があります(合コン?出会い系アプリ?紹介してもらう?)
慣れない人と話さないといけないし、
身なりだって良くしないといけないかもしれません。
そのためにはお金がいるから働かないといけないかもしれないし、職を探すのも大変です。
相手とお付き合いできるように、もっと深い関係になるためには相手を気遣わないといけないだろうし、我慢しないといけないこともあるかもしれません。
やきもちだってあるかも。
自然としたくない面倒なことと出逢ってしまうんです。
でも、それがいつも「したいこと」に繋がっているから「したくないこと」を経験し、成長していくんです。
だからイロハでは「しなければいけない」ことを提示するのではなく、
「あなたはどうしたいのか」
「どうありたいのか」
「好きなことをする」
を大切にしてもらっています。
つまり、
「したくないことをしない」ことが正しいんだ
と言っているのではなくて、
「好きなこと」や「したいこと」をしようとすると「したくないこと」「面倒なこと」が必ず起こるから大丈夫ですよ。
安心してください。
自ずとしなければならないことと出逢いますから。
それにちゃんと向き合って経験していけば変化し成長していきます。
それが自分の「したいこと」「好きなこと」に繋がっているから私たちは向き合えるんです。
だからあなたが「どうしたいか」「どうありたいか」を教えてください.
ということなんです。
ご理解いただけましたでしょうか。
食べるのが大好きな人の裏には空腹という苦痛があるように、
「好きなこと」の裏には必ず「苦痛」が含まれているということです。
それが自然の摂理です。
光が生まれれば自ずと影ができます。
欲しいものの裏には欲しくないものもくっついている。
好きなことをすることは、苦痛も生むということです。
だから「何もしない」ではなくて、
これが当然の自然の摂理なんだから
「好きなことをしましょう」ということなんです。
「好きなことを出発点にしましょう」ってことなんです。
「本当にそれで大丈夫なの?」
という疑問が湧き出てくるかと思いますが、
そんな方こそ、ぜひ実験だと思ってやってみてください。
そしてそれが経験できるときっと多くの気付きが得られます。
その内容は実行した人の「お楽しみ」として、ここでは伏せておきたいと思います。
少し説明が不十分なところもあるかと思いますが、このテーマはこれで終わりにさせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治