vol.44-⑧【対話】病気は回復の過程?
- 2023年05月08日
- 所長の学び
こんにちは。
前回の続きです。
前回までの事を再度整理させていただきます。
① 「頭」と「心」は対立していて、そのことで人は苦しんでいる
② 「心」と「体」はイコール(一心同体)であり、お互いに影響し合っている
③ 生活の中で少しずつ「頭」が中心になり、「心(=本当の私)」の声が聞こえなくなっていった
④ 自分が「心の声(~したい)」だと思っているものは、「頭」が作り出した「ウソの心」だった
⑤ 「○○したいのに体が動かない」は、本当の心は「したくない」ということ
⑥ 「本当の心」の声を失ったのは、この社会の価値観(文化など)のせい
⑦ 「本当の心」を語っても「正しさ」で否定され、いつしか自分でも本当の「心」が分からなくなる
というものでした。
そしてその本当の「心」、
つまり「本当の私」の声を取り戻そう!というのが「対話」です。
だいぶ「対話」に近づいてきましたね。
それじゃあここでいう「対話」って?
「話すことならいつもしているよ」
「雑談のこと?」
「意見を言い合う事?」
「対話なんて誰でもしてるじゃん」
って思いますよね。
次回から具体的にどういうことなのか、についてお話しさせていただければと思います。
(※きっと大きな気付きが得られることだと思います。金村がそうだったので。)
しかし、その前にこんなことを話させてください。
「心の病気って回復の過程なんですよ」ってことです。
つまり「病気」ってあなたを助けに来ているものだし、健やかに生きようとしている過程なんだということです。
(このことについてお話しすると言いながら間がだいぶ空いてしまいました。覚えていないですよね笑)
そこを少しお話しさせていただければと思います。
(もちろん金村の考えなので、ひとつの病気の捉え方として聞いてください)
「vol.38-③」でもお伝えしましたが、金村は昔、「頭」優位に頑張って頑張って、自分を否定しながら必死に頑張って生きて、そして病気になりました。
そして、「心」を取り戻すことで元気になりました。
ですので金村の実体験もその根拠としてあります。
ではでは、
お話しさせていただきます。
これまでのお話しさせていただいたように「頭」と「心」は対立しています。
「頭」では、
「仕事行くべき」
「頑張らなければならない」
「あきらめずに必死に頑張れば道は開ける」
「しんどいのは自分だけじゃない」
「上手くいかないのは自分が悪いから。だから頑張るしかない」
「仕事しないと家族養えない」
「こんな自分は愛されてない」「必要とされてない」「嫌われてるかも」
「あぁ、頑張らなきゃ自分が無価値になる」
などと考えるわけですよね。
でも「心」では、
「仕事行きたくないよー」
「頑張りたくないよー」
「しんどいよー」
「僕の思いどおりになってよー」
「全てを投げ出したーい」
「楽になりたーい」
「好きなことしたーい」
「暴言吐きたーい」
「みんな僕を愛してー」
などと反対のことを思っているわけです。
もちろん意識の上ではそんなこと思っていないし、「頭」が作り出す声しかありません。
(つまり心の声が聞こえていない、ということです)
そんな頭の考え(凝り固まった価値観)に支配されて頑張り過ぎて苦しくなってきたときに
ちゃんと休めればいいのですが、
「心」を無視してどんどん頑張り続けていってしまいます。
(今の日本で仕事していたり家族を養っていると、誰だってそうなりますよねぇ)
そしてそして、もうその「心」が壊れそうなくらいまで来てしまいます。
あーーー、だめだめだ。
このままじゃ死んじゃう。
心が死んじゃう。
本当の自分が死んじゃう。
どうにかしなきゃ。
あ!
病気になればすべてが上手くいく!
・・・
・・・
「だって病気なんだから仕方ないでしょ?」
「だって病気なんだから許してよ!」
「病気なんだから優しくして!」
「病気でかわいそうな私を見て!」
そうです。
「頭」の「仕事行くべき」「頑張るべき」「~べき」を満たしながら、
「心」の「仕事行きたくない」「頑張りたいくない」「~したくない」を満たす方法があります!
「病気(=体の症状)」があって良かったーーー。
(私たちは、幼い頃からケガをしたり病気をしたり泣いていたりすると優しくしてもらえる経験を繰り返ししています。私たちは、病気になることのメリットが刷り込まれています)
僕は、やっぱり「病気」は「悪」ではなく「正義のヒーロー」なんじゃないのかと思うんです。
(当人は決してそうは思えないくらい苦しいのですが。。。僕もそうでしたから。これは元気な今だから言える事かもしれません)
「本当の自分(=心)」を助けるためにやってきたヒーロー。
そして、
「もうそんな生き方やめなよ!もっとあなたらしく健やかに生きようよ!」
と言ってくれている気がするんです。
「心(=本当の自分)」を大切にして生きていこう。
それがあなたがこの世に生まれた意味なんだ
と教えようとしてくれている気がするんです。
あなたにはもう価値が備わっている。
ちゃんとその価値を自分で取り戻して生きていこうね
って。
こんなに頑張って来たのに、まだ薬で誤魔化して、「頭」で考えて、自分を否定しながら必死に頑張らなくていい。
ちゃんと今、健やかに生きられるように変わっている最中だよ。
だから大丈夫!
そんなメッセージにすら感じてしまうんです。
せっかくならこの今の苦しい経験を今後のより良い自分らしい幸福な生き方に繋げていっていただきたいんです。
病気なるまで自分を追い詰めた以前の価値観や生き方に戻るのではなく、
以前以上により健やかに生きられるようになる方が得だと思うんです。
まさに、イモムシがサナギになって蝶になるように。
イモムシに戻るのではなく、蝶という本来の姿に変容していっていただきたいなと考えています。
それができる場所がイロハニトイロであったらいいといつも願っています。
今回も長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回から「対話」と「心」の関係についてお話しさせていただければと思います。
イロハニトイロ所長
金村栄治