イロハニトイロ

vol42‐⑥ “必死に頑張る”ようになる?

こんにちは。

前回の続きになります。

“安易な内職作業”により失うものや起こる害についてお話ししています。

❻ “必死に頑張る”ようになる

このことについては、より詳しい説明が必要だと思います。

なぜかというと、日本人は「必死に頑張ること」が美徳であるという考えが強くあるからです。

きっと皆さんも「それって素晴らしいことだ」と思う方が多いのではないでしょうか。

いや、「むしろ、もっと必死になって日々頑張るべきでしょ!」くらいの考えの方もいらっしゃるかもしれません。

金村自身も「必死に頑張ること」が必ずしもダメなことだと思っていません。

時には必要なこともあるでしょう。

しかし、事業所における内職作業においては、そうなってはいけないのではないかと考えているんです。

順を追って説明させていただきます。

❶~❺の影響で他者と比べ競うようになってしまうと、自ずと負けないように、あるいはよく見られるために“必死”に頑張るようになります。

(必ずそうなるわけではありませんが、そういう要素が強まるということです。)

このとき注目していただきたいことが “必死” というところです。

“必死”って「必ず死ぬ」って書くんですけど、恐ろしい言葉ですよね。

“必死”の正体って何かというと

「強烈な自己否定」

なんです。

「こんな自分はダメだ。だからもっともっと頑張らなきゃ。」って自分を否定しながら頑張る行為なんです。

「え?それの何が悪いの?!」

と思いますよね。

「それこそが成長を促進させるものだ!」

という考えもあるでしょう。

しかしイロハそれをしません!

どうしてか?

なぜなら、その“必死さ”でこれまで苦しんできた方々だからです。

そして、今でもそんな “自己否定の頑張り” を求められているように社会の空気から感じて、苦しんでいるからです。

そうやって無意識の中で “常に自分を否定“ しているからこそずっと苦しいままなんです。

本当は心も体もしんどくなっていても、

そんな自分に気付き労(いた)わることもせずに、

「弱音吐いちゃダメ。他の人は出来ている」

と無理をし続けることになります。

“こんな自分はダメだ!ダメだ!” と自分を否定して頑張ることをやめてみる、という場所がイロハニトイロです。

イロハニトイロは「自己否定」ではなく、

“こんな自分もいていいんだ”と思える「自己肯定(自愛)」を育む場所なんです。

「頑張るなってこと?!」

「頑張らなかったら堕落するだけじゃない?!」

「ただでさえできていないんだから必死に頑張らないと先に進めないよ!」

とおっしゃる方がいるかもしれません。

でもですね。

別の頑張り方って実はあるんですよ。

「自己肯定」しながら頑張る方法です。

そしてそっちの方がはるかに健康的であり、“必死” よりも大きな力を発揮するんです。

その頑張り方を表した言葉が “夢中” という言葉です。

何時間も飲まず食わずで夢中になって絵を描いている人、小説を書いている人っていますよね。

徹夜でゲームのキャラクターのレベルを上げる人いますよね。

大谷翔平もイチローもきっと夢中になってバットを振っていたことだと思います。

きっとみんなその頑張っている最中、楽しんでいるんです。

幸せなんです。

だからこそ必死よりも大きなエネルギーが生まれるんです。

何度も言いますが、

必死で頑張るといつか壊れます(必ず死にます)。

あら?なんだか宗教っぽくなってきたのでここら辺にしておきましょうか(笑)

イロハニトイロは自分の「したい」「ありたい」を大切にして “夢中” で頑張ることを取り戻す場所です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

もう少しだけこの話題は続きます。

ぜひ最後までお付き合いください。


          イロハニトイロ所長

               金村栄治