vol.49-59 支援者が障害を作っている?!

支援しないという支援(4)
前回の続きです
X理論Y理論のお話は、
従業員だけでなく支援や子育ても同じだというお話をさせていただいていました
精神障害の方の支援においてはどうでしょうか
もう大前提が問題ある人として見ていませんか?
おかしなことをする人として見ていませんか?
「いやいや、私はそんな風に見ていない」
とおっしゃる方
でも相手を良くしたいと思っているんですよね?
相手を助けたいって思っているんですよね?
そう思うってことは相手への見下しや現在のその人への否定があるわけでしょ?
ここから目を逸らしてはダメだと思うんです
そこに見下しや否定があったのしても、やっぱりそれでも僕は、
関わらせていただく人に良くなって欲しいと願っているし
少しでも役に立てればと思っています
つまり最終的には「愛」について話したいと考えているんです
「愛」って何だろう?
「支援しないという支援」は「愛」に基づいている
そんなお話を
いや、そんな僕の“学び”をお話しさせていただければと思っています
その前に「支援しない支援」の具体的なあれこれの例をお伝えしなければなと考えています
そこでどんなふうにお伝えするといいのかなと考えていたのですが、
ふと、学生さんの力をお借りしようと思い付きました!
イロハには作業療法士を目指す学生さんが実習に来てくれています
学生ですから、知識や経験が乏しく、
そして「患者さんを良くしたい」精神でいっぱいです
そして作業療法士という職業は、まさに「患者さんを良くする」ためのことばかりを考えていますから、「支援しない支援」がなかなか理解されません💦
作業療法士とは、
作業活動(生活活動、創作活動、運動、仕事など)を用いて患者さんの生活をより良くするのが仕事です
そんな意識の学生からするとイロハでしていることは意味不明なんです💦
だからいろんな質問が出てきます
その質問の内容をお借りして「支援しない支援」の具体例をお伝えできればと思っています
長くなってきたので続きは次回にさせていただきます
最後までお読みいただきありがとうございました
イロハニトイロ所長
金村栄治