vol.49-54 支援者が障害を作っている?!

病気を望む(2)
病気を望んでいるだって?
バカを言うな!
こんなに苦しいのにそれを望むわけないだろう!
そんな風に思う方が多いのではないでしょうか
僕も昔はそう思っていました
この病気が無くなってくれたらもっと楽に生きられるのに
この病気がなければ仕事もできるのに
この病気のせいで
これまで何度も
「病気は悪いものではなく、あなたを助けにきているもの」
だとお話してきました
病気は健康になるための過程であり
本当の自分に出逢えれば病気は治っていく
と
でもそんなの昔の僕であれば絶対に思えなかったことです
イロハに来ていただいている方々を見ているとこのことがよく分かるようになりました
イロハを利用してくださった方々を見ていると大きく分けて二つの道に進まれることがわかりました
イロハに来て自ら生き方を変えていく人
と
イロハに不満を持って辞めていく人
前回も話しましたが、
イロハは「支援しない支援」をしています
そして堅苦しいルールもなくて自由だし
怒られたり叱られたりもありません
遅刻も早退もOKです
「こうあるべき」を押し付けられず、いつも「あなたはどうしたいですか?」と聞かれる
そんな状況だと、
自分に向き合わざるを得なくなるんです
でも実は皆さんそれがとっても怖いから病気で誤魔化してきたわけです
「誤魔化す」という言葉は失礼ですね💦
病気に守ってもらっていたわけです
自分に向き合う勇気を持つ人
と
向き合う勇気が持てず避ける人
に分かれます
やっぱり病気の自分を必要とするのです
だって病気があることでたくさん助けられていることを無意識的に気付いているからです
どんなことで助けられてるか、それを少し説明してみたいと思います
それもイロハを利用してくださった方々に教えていただいた内容です
自分が以前とすっかり変わってしまった時に、
どうして自分には病気が必要だったのか気付けたそうです
そのことを次回お話しできればと思っています
きっと怖いですよね
(昔の僕ならとっても怖くて怒りで防衛していたとおもいます。ふざけんなよ!って)
こんなこと知りたくないですよね
あと、ここでいう病気って「精神病」だけじゃありません
お腹が痛い、
とか
頭が痛い
とかも含めての病気です
イロハニトイロ所長
金村栄治