vol.49-㊷ 支援者が障害を作っている?!

病気を治そうとするから治らない(2)
これには二つの視点があるので、それぞれ分けて考えたいと思います
一つは当事者の視点です
つまり
「自分が自分の病気を治そうとする」という視点です
もう一つは支援者や家族、友人など周囲の人の視点です
ここでは支援者としての視点として取り上げます
つまり
「支援者が患者さんの病気を治そうとする」という視点です
一つ目の自分の病気を治そうとすることについては、以前にもお話ししましたが
改めてお話させていただきます
私自身の病気の体験(vol.49-⑧)でもそうでしたが
頑張って良くなろうとすることをやめたら病気さんがいなくなりました
ダメダメの今のこの自分でもいい、
と自分を許すと病気さんがいなくなりました
これはどうしてだと思いますか?
普通逆ですよね
頑張って治療する
頑張って薬飲む
頑張って行動する
でもそうしている間は病気のままだしずっと苦しいままなんです
不思議ですよね
なぜそうなるのか?
それは
病気を治そうとすることは、
本当の自分への否定
だったからです
整理してみます
そもそもどうして病気になったのか
「頭」と「心」が対立して、頭中心に考えて「心」が潰れてしまったからでしたよね
そして、その「心」は「本当の自分」でした
「本当の自分」がこれ以上壊れないように病気さんが現れて助けてくれています
病気だから仕方がない
病気だから優しくして
病気だから構って
病気だから…
そしてそれは、
「自分らしく生きられていないよ」「自分らしく生きてほしい」
という自分からのサインです
押しつぶされた心(本当の自分)からの叫びです
でも「病気を治そうとする」ということはどういうことでしょうか?
これは「頭」で考えていることですよね
病気を治すべき
そうじゃないとダメだ
みんなと同じように出来なければ
自分の価値がなくなる
どうにかしないと
頑張らないと
はい!
ここで矛盾が出てきました!
心を無視して「頭」で考えて、自分を否定して否定して否定しまくって
頑張って頑張って
そして病気になったのに
まだ「心」を無視して「頭」で良くなろうとしている
「良くなりたい」と言いながら「良くなるべき」という考えを持って
そしてまた心を否定していく
あ~~~~、やっぱり心を否定して潰している
そりゃ病気は治るはずありませんよね
そして「心」は「体」とイコール
つまり一心同体ですから、体に異常が表れます
不眠、こわばり、心拍数増加、体が動かない、多動、幻覚などなど
それを抑えるために薬を飲む
症状を抑えているだけだから、もちろん心の声なんて聞けていない
心を大切にできていない
むしろ心の声を聞きにくくしていたりします
だから「頭」中心に行動するようになってしまいます
ちょっと長くなってきたので続きは次回に回します
最後まで読んでいただきありがとうございました
イロハニトイロ所長
金村栄治