vol.49-㊶ 支援者が障害を作っている?!

病気を治そうとするから治らない(1)
現在日本では600万人の人が精神障害と診断されています
20人に1人の割合です
どんどん増え続けています
かたや海外では、8割の精神病患者が“完治”する国もあれば、
精神病院自体を無くした国もあります
海外では制限のある精神薬(睡眠薬など)も日本では無制限に処方されます
心の病気を“薬”で治す
そんな考えが強くあって、薬漬けになっているのが日本の悲しい現実です
もしも薬がどんどん良くなっていて素晴らしいものであるのであれば、
患者数は減っていくはずです
身体拘束の数だって減っていくはずです
でも結果はその逆です
落ち着きのない小学生はすぐに発達障害だの診断されて、
輪を乱す者、劣った者として扱われ排除されていきます
小学生から落ち着かせる薬を飲む?
早い時期からしっかりとその子に合った治療をすることが正しい?
そんな考えが当たり前のように考えられています
本当にそれで大丈夫なのでしょうか?
落ち着きのない子はやっぱりダメな子なんでしょうか?
空気の読めない子はおかしな子なんでしょうか?
感情的で易怒的な子は押さえつけるべきなんでしょうか?
よく学校でいじめがあると、いじめた人が悪い子だと見られますね
それって本当にそうなのでしょうか?
本当にその子が悪いから、おかしいからいじめをしていたのでしょうか?
いやいや、僕はそうは思いません
いじめが起こる環境(仕組みや雰囲気)がその教室にあるからです
だからいじめを生み出している犯人は教師です
その教師を生み出しているのは学校ですから犯人は学校です
話しが教育にすり替わってしまいましたが、精神科の支援も同じだと思うんです
それを少しずつお伝えしているのが、このvol.49『支援者が障害を作っている?!』シリーズです
このシリーズも長くなってきているのですが、
「病気を治そうとするから治らない」ことについて、
お話ししていければと思っています
もうこれを聞くだけで、「猜疑心(さいぎしん)」しか湧かないですよね
あるいは「怒り」かも
「こんなに治そうと頑張っているのに、そんはずないやん!」
「また宗教チックなことを言いやがって!」
「この苦しみは本人にしか分からない。適当なこと言うな!」
そんな声が僕には届いています(妄想?幻聴?)
次回より、そんなインチキのようなお話しをさせて頂ければと思います
このブログをこれまで読んで下さった方々には、
なんとなく分かる内容だと信じています
イロハニトイロ所長
金村栄治