vol.49-㊵ 支援者が障害を作っている!?

自立させようとして自立を妨げている支援者(7)
続きです
課題の分離ができました
子どもは親の課題を満たすために生きているわけではありません
子どもは親の人形ではありません
子どもの課題に踏み込めば踏み込むほど、自立から遠ざけていくことになる
そんなお話を前回させていただきました
それでは、人の課題に踏み込んだらダメなのであれば、全て子どもに任せればいいのか
子どもがゲームばかりしていても、夜更かししていても、お菓子しか食べなくても、勉強しなくても
「自分の人生の責任は自分で取りなさい」
「あなたがそれを選んだんだからあなたの責任です」
とするのか
???
ですよね
これはおかしいですよね
親の責任はどこ行った?
それなら親がいる意味ないじゃん!
ってことです
なんとなく分かってきたでしょうか?
支援者が「私は支援者としての責任がある」と一生懸命患者さんを良い方向に向かわせようとして、実は「自立」から遠ざけている
あるいは
「患者さんの意思を尊重しています。全て本人に任せています」
と耳障りのいい言葉を使い、支援者としての責任を果たそうとしていない
そういう姿が見えてきたのではないでしょうか
じゃあ、どうすればいいのか
そのためにまず知っておくことは、
「課題の分離」は
人間関係のゴールではなくてスタートだということです
イロハニトイロでは、スタッフの間だけでなくメンバーの中でも、
いたるところでこんな言葉が出てきます
「それは誰の課題?」
「これは私の課題だから」
「これは相手の課題だから」
常に誰の課題なのかを分けて考えることを意識しています
私は私の人生の主人公です
他者(相手)は私の人生の脇役でしかありません
同じように、私も他者(相手)の人生の脇役でしかありません
だからこそ、できればその人にとって良い脇役でいたいなと思っています
だからしっかりと課題を分離したうえで、
相手の人生の責任を奪わず
自分の思いや意見も伝えていく
つまり
今の時代の言葉で言うなら
フォロワー
でありたいと思っています
その人の人生を応援する人の一人
困ったときに手を貸せる用意がある事を常に伝えているだけ
そして相手の立場を想像して心配しているだけ
そしてそして、必要な時に助けを求められる関係を作ることを努力するだけ
って自分の考えを偉そうに語り過ぎましたね💦
今日はここで終わりにしたいと思っています
最後までお読みいただきありがとうございました
イロハニトイロ所長
金村栄治