vol.49-㉖ 支援者が障害を作っている!?

病気を治そうとするから病気になる(2)
病気を悪いもの、治すべきもの、ではなく、
現在(いま)のその人に必要なもの、と捉えなおしてみる、
という提案をさせていただきました。
うーーーーん。
そんなことなかなかできないですよね。
だって病気って苦しいし、嫌なものだし、誰だって健康でありたいと願っているもの。
そう思いますよね。
それではですね、病気があって良かったって思える時ってどんな時か考えてみてください。
学校に行きたくない時、お腹が痛くなったり熱が出たりして助かったという人いませんか?
風邪を引いたらお母さんが自分に関心を向けてくれた。
看病してくれて嬉しかった経験はないですか?
病気だったら勉強しなくても許されたとか、ありませんでしたか?
病気になるとクラスの子たちが「大丈夫?」って優しく心配してくれたってことありませんでしたか?
病気になると、
頑張らなくていいし、
優しくされるし、
注目浴びれるし、
ご飯を食べさせてくれるし、
ダメでも許される。
病気って実はいいことたくさんあるんですよね。
でも絶対にそんなこと認めたくないし、この病気の辛さを主張したくなります。
どういう仕組みで病気を作り出すかのメカニズムの解説は置いておいて、
まずは、無理やりにでも
「病気は自分を守っているもの」
「病気は自分で作り出している」
と捉えなおして考えてみましょう。
仮に「病気が自分を守っている」のだとしたら?
病気を治そうとする支援者や医者はどういった存在になるでしょうか?
・・・
そうです。
自分の安全を脅かす人になりませんか?
現在(いま)の自分を否定する人になりませんか?
自分を攻撃してくる人になりませんか?
だって病気は今の私に必要だし、自分を守ってくれているものなんですから。
「私は病気を治したい」と頭で強く思っている人は、自分で自分を攻撃している人です。
必要だから自分で作り出しているのに、それを自分で否定して、自分で自分を苦しめている。
何のために?
こうやって苦しむことで何かしらの目的は達成されているわけですね。
決して認めたくない、口にしたくない目的があるわけです。
そうしている限り決して病気は治らないし、
治ってしまったらまた新しい病気を作り出さないといけません。
だってそうですよね。
自分を守るために病気はあって、
その守っているものが何も変わっていないわけですから、また別の病気を作って自分を守らないといけないんです。
わけわからなくなってきましたか?(笑)
ははは。
それでは私たちは「何を」こんなに病気になってまで必死に守っているのでしょうか?
それは・・・
「本当の自分」が傷つくことです。
次回その辺りを詳しく掘り下げていきたいと思います。
「傷つく」って何なのか?
「傷つく」とどうなるのか?
そこまで話して、私たちが病気を作り出す理由(目的)が見えてくるかもしれません。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治