イロハニトイロ

vol.46-⑩【勘違い】「傷つく覚悟」と「やってみる勇気」(前編)

勘違いシリーズもこれで最後になります。

やっと最後に辿り着きました。

最後は利用者さんが勘違いされているというよりも、外部の方々が勘違いされていることについてお話してこのシリーズは終わりにしたいと思っています。

イロハニトイロは当事者の方々の声をもとに、本当に必要な就労支援施設を作ろうと思い立ち上げました。

そして現在6年目が終わろうとしています。

これまでたくさん間違い、たくさん失敗し、たくさん傷つき、そしてたくさんの対話を重ねて多くの学びと成長を得てきました。

これまでの既成概念にとらわれず、考え、悩み、行動し続けて現在に至ります。

そしてそんなイロハニトイロを外部の方々は「宗教」のように思って見ているようで、あまり人が寄り付かなくなっています(笑)。

このような状況になっていることを、私たちスタッフは

「嬉しいこと」

だと捉えています。

おかしな話ですよね。

ホントこういうところが宗教っぽく思われてしまうところなんでしょうね(笑)

私たちは、当事者にとって本当に必要な施設を作ろうとやってきたわけです。

(当事者の方々から「そういう事業所がない」ということでしたから)

ということは、私たちがすべきことは、

これまでの多くの事業所が行っている支援方法のにあるということです。

そうするとですね、一般的な価値観しか持っていない方々にとっては、おかしな場所に映ります。

得体のしれない場所に映ります。

得体のしれないものを人は「宗教だ」と言って遠ざけたくなるものです。

ということは、

私たちが本当に望むことが達成されつつあるということになります。

まさに私たちの行動に対する「良い評価」といえるのではないでしょうか。

大きな革命や素晴らしい業績を残してきた多くの偉人や企業は、いつも周囲から変人扱いされてきたものです。

「そんな偉人や企業と私たちは同じだ。すごいだろ!」と自分たちを大きく見せたいけではないのです。

辿るべき道をきちんと辿れていることの安心感をそれらの出来事から感じさせてもらえます。

嫌われてるのに安心というのは変な感じで聞こえるかもしれませんね。

そんな思いになれるのは、この進んできた道が間違い無いと思えるほどの大切な人たちとの繋がりがあるからだと思うんです。

そんな方々と心を震わせるような語り合いができているからです。

“大切な人たち“ には、イロハニトイロの利用者さん(メンバー)も当然含まれます。

そんなメンバーさん達に私たちは何を提供しているのかを話させていただいて、このシリーズは終わりになると思います。

それが「傷つく覚悟」「やってみる勇気」という今回のタイトルに繋がっていきます。

ぜひ最後までお付き合いください。

           イロハニトイロ所長

                金村栄治