vol.45-④【最終回】どうありたいか? being?
- 2023年07月31日
- 所長の学び
こんちは。
「自分軸」についての話も今回が最後になります。
いやきっと話し出したら長くなるので、ここで終わりにしたいと思っています。
訳の分からない話にお付き合いいただきありがとうございます。
前回、
「自分軸」で生きるって、「自分がしたくない思い」を大切にするってこと
というお話をさせていただきました。
よくわからないと思うので、カツアゲを例に出して説明したいと思います。
(なんでカツアゲやねん!という気持ちはそっと横に置いておいてください笑)
ある日、不良にカツアゲされたとします(設定は学生です)。
多くの人が「本当はお金渡したくないけど、仕方なくお金を渡した」となるんじゃないでしょうか。
だって殴られたくないし、怖いですもんね。
それしか選択肢がない。
だから従わざるを得ない。
相手に支配される以外にない、
そう考えてしまうわけです。
(「本当はしたくないけど、そうせざるをえない」と私たちがよく使う言葉でしたよね。まさにこんな状況です)
これが「他人軸」ということです。
???
意味がわからないと思いますがもう少しお付き合いください。
ではでは、この場合「自分軸」っていうのはどういうことかというと、
カツアゲ自体は逃れられない突発的な出来事なわけです。
その出来事自体は、自分の力ではどうしようもありません。
ここまではOKですよね?
「だから仕方ないじゃないか」
と思った方、ここでストップしていただきたいんです!
ちょっと冷静になってみます。
この時、私はどうしたいのか? どうありたいのか?
きっと、多くの人が「お金を渡したくない」という思いを持つことだと思います。
(いや、人によっては「面白いネタができる」と喜んでいる人もいるかもしれないし、格闘技を習っている人なら「こいつらを取り押さえて警察に突き出してやろう」と思うかもしれませんね笑)
この時に、
「拒否する」「大声で助けを呼ぶ」「逃げる」「喧嘩をする」「冗談を言って笑わせる」などなど
いろんな選択肢が実はあるわけです。
(「素直にお金を渡すこと」だけが選択肢ではありません)
そこで、自分はどうすることが一番自分にとって有益なのかを考えた結果、
「お金を渡す方が一番いいだろう」と考え、
それを「自分で選んだ」
というのが「自分軸」ということです。
分かりますか?
「カツアゲ」以外にも私たちは不運なことに遭遇しますよね。
(事故にあう。知り合いが亡くなる。突然恋人にフラれる。人に嫌われる。地震や戦争が起こる。上司に一方的に怒られる。などなど嫌なことが起こるのがこの世界です)
何度も言いますが、「自分軸」で生きていても不幸なことはあるし、苦労もします。
このような不運なことが起こった時に
「他人軸中心」に生きていると
「どうしようもなかったんだ」
「本当はしたくないけどしなければならない」
「私は不幸」
「こうじゃなかったら本当はもっと幸せなのに」
となってしまうわけです。
そして「他人軸」(人任せ)だから、また同じことが起こったりします。
でもこれが「自分軸中心」の生き方だと、、、
「自分がそれを選んだんだ」
という “自己選択“ になるわけです。
つまりですね、
他者や出来事は変えられないんですが、「自分で自分の行動は変えられる」ということを自覚できるんです。
それは「自由」の中で、「自分の人生を自己選択して生きられる」ということでもあります。
そして「自分で行動を変えられる」わけですから、
もちろん周囲の反応や起こる出来事も変わっていきます。
はい。長くなってきたので、この流れで結論に入らせていただきます。
この社会には、他者は無数にいるわけですから、人柄も価値観も見た目もみんな違います。
そして思いがけない出来事もたくさん起こります(良いことも悪いことも)。
それらの影響を受けることは避けられません(中動態)。
しかしそれらの自分以外の価値観や力に支配されていくことは、
「私にはどうしようもない」「誰も私のこと分かってくれない」「どうせ私なんて」
という考えを強め、自分の人生を無責任に生きることになります。
それどころか、
自分を苦しめる周囲に怯えて生きることにもなります。
「自分軸」で生きるということは、
自分が「どうありたいか(being)」
で生きるということです。
自分の人生を自分で選択していけることを自覚して生きることです。
どちらの生き方も、嫌なことや苦労があります。
しかし、「自分軸」で生きるほうがはるかに生きやすくなることは間違いないです。
ぜひイロハに出会っていただいた方は、少しずつ「自分軸」での生き方を取り戻していっていただきたいと願っています。
(だって本来は、自分軸で生きていたわけですから)
以上で締めにしたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
イロハニトイロ所長
金村栄治
(金村を嫌いイロハを辞めていった方々へ)
「金村さんが信用できなくなりました」
「金村さんはそんな人だとは思わなかった」
そんな思いを持たせてしまって本当に申し訳ございません。
僕の願いは、
「私の思い通りにしてくれなかった金村を信じられない。だからイロハを辞めざるを得ないんだ」
という他人軸での生き方をやめて、
「私は金村が嫌い。イロハが必要ない。だからもっと自分にとっていい場所を探す。他の人と良い関係を作っていく。そういう自分でありたい。」
という自分軸での生き方をしていただきたいということです。
ご自身の人生を、ご自身の選択で、ご自身の望む幸せ、を作っていってください。
イロハに出会っていただいてありがとうございました。
金村栄治