イロハニトイロ

vol.44-⑤【対話】ウソの心?

こんにちは。

前回の続きになります。

「心」は、どこにあるのか?

私たちは「頭」中心に考えてしまって「心」の声が聞けていない。

“心の病気”は、この「心の声」を聞けなくなった事で起こっている

「心」って「本当の自分」

というようなお話を前回させていただきました。

でもまだまだ説明は不十分だし、よく分からないし、その事がどう「対話」に繋がっていくのか分かりませんよね。

今日は、もう少し「心」についてお話を深めていきたいと思います。

私たちは「頭」で「~すべき」「~すべきでない」と理性的に考え、一方で「心」では「~したい」「~したくない」と感覚的に考え(湧き出てくる感じ)ます。

つまり、「頭」と「心」は対立しているんです。

頭 VS 心

そして、その「心」の状態が「体」に現れます。

あるいは「体」の状態が「心」に影響します。

つまり、「心」と「体」は繋がっているということです。

心 = 体 

ちょっとここを例を出して詳しくお話しさせていただきますね。

“心の病気”になって受診する人の全員「体の不調」を理由に受診されます。

眠れない、体が動かない、体が重い、頭が痛い、食欲が無い、幻覚(体の感覚がおかしい)、

などなど。

つまり「心」が「体」に影響しています。

そして、風邪などの病気で体調が悪い時って、楽しいこと考えられないし、とてもネガティブになりますよね。

つまり「体」が「心」に影響しています。

こうやって「心」と「体」は繋がっているんです。

これまでのことをまとめるとですね、

「頭」と「心」は対立しています。

「心」と「体」はイコール(一心同体)です。

頭 VS 心 = 体 (=自然)

(※「自然」のことはここでは説明は省きます)

これが大まかな人間の「頭」と「心」と「体」の仕組みです。

それでも、まだ「心」がよく分かりませんよね?

じゃあ、「心」の声ってどうやって聞くの?

ってことなんですが、ここが難しいし、聞き方を知ったとしても私たちは素直に受け入れられないんです。

(受け入れようとしないのは、この心と対立している“頭”のせいです)

だからきっと私たちはたくさん苦しんでしまっているんでしょうね。

「頭」と「心」の対立が苦しさを生んでいます。

(他の動物のように本能のままに生きられたらきっと楽なんでしょうに)

ここで重要になってくるのが、

今回のブログのタイトルにもなっている「ウソの心」です。

私たちは「本当の心」の声ではなく、「ウソの心」の声を聞いてしまうんです。

「ウソの心」を「本当の心」だと勘違いしてしまっているんです。

その「ウソの心」を創り出しているのが、この「頭」なんですよね。

(あーー、ホント頭ってやっかいですよねー)

前回あげた例をもう一度取りあげます。

「仕事(学校)行きたいのに体が動かない」

ということについて、

「頭」が「ウソの心」を創り出しているのが分かるでしょうか?

そうです。

「仕事に行きたい」という「心(~したい)」です。

自分は、「心」から「仕事に行きたい」と思っている、

信じ込んでいます

でも「体」は動きません。

「心」と「体」はイコール(一心同体)でしたよね。

ということは「本当の心」は、

「仕事行きたくな――い」

です。

じゃあ、本人が思い込んでいる「心」は、

「頭」が作り出した「ウソの心」ということになります。

だから「心」のままに行動したのに、しんどくなって、

それがいつしか限界を超えて、体に様々な症状が出て、

そして苦しくて病院に行くと、

「心の病」と診断されるのです。

「心の病」が助けに来てくれたというわけですね。(この話は次回以降に)

いかがでしょうか?

「ウソの心」について少しお分かりいただけましたか?

でもここで大きな疑問が湧き起こります!

じゃあ、なんで「頭」は「ウソの心」を創り出すの?

そのせいでしんどくなるのに。

そのことを次回お話しさせていただければと思います。

あら?なかなか「対話」に繋がっていきません。。。

でも必ず「だから対話なんだ」というところに繋がっていくのでご安心ください。

そして「だからイロハニトイロというところは対話を大切にしているんだ」になるかと思います。

(イロハのブログなので、よりイロハを深く理解していただくためにこのブログを書いています)

            イロハニトイロ所長

                 金村栄治