イロハニトイロ

vol.44-①【対話】どうして?どうして?どうして?

こんにちは。

以前も少しこの「対話」というテーマでブログを書かせていただいたのですが、最近このことで感じる事や学ぶことが多々ありましたので再度取り上げたいと思います。

昔から不思議に思っていたことがあるんです。

精神病の薬は良くなっている。

精神障害に対する支援が充実してきている。

精神障害者に対する理解も深まっている。

などなどと聞きますが、なぜ一向にその数(精神障害者)は減らないのでしょうか?

なぜ、良くなっていかないのでしょうか?

なぜ身体拘束の件数が増えていっているのでしょうか?

(身体拘束の件数は減るどころか増えていっています)

日本の精神障害者の数はどんどん増え続けています(現在420万人)。

診断されやすくなったから?

早期介入できるようになったから?

これは良いこと?

本当に?

日本では「精神病は一生付き合う病気」なんていう教育を受けるほどです。

(金村も実際そのように教えられてきました)

しかし、フィンランドでは8割の人が完治しているといいます(「寛解」ではなく「完治」です)。

イタリアでは1980年代から既に、「精神病院こそ有害だ。地域の中で治療する」と精神病院を撤廃しました。

イギリスでは薬物依存者が見守られながら薬物を摂取し、少しずつその依存度を減らし社会復帰していく施設もあるといいます。

海外では依存度が高いため期限が決められている睡眠薬も日本では無期限で処方し続けられています。

なんかおかしい。

本当に日本のこの支援方法は合っているのでしょうか?

日本の精神医療は、精神福祉は、良い方向に向かっているのでしょうか?

自傷行為に関する講演会である精神科医がこんなことをおっしゃっていました。

「“○○療法”が人を追い詰めている。」

僕はこの言葉にとても納得したんですよね。

ポロッと話したひとことでしたが、この言葉には大きな意味が含まれていると僕は感じました。

それは、僕のある体験が関係しているからです。

以前のブログでも話させていただいた事と重なるのですが、

「僕の経験」と「日本の精神医療福祉の違和感」と「対話」が繋がっていったというお話しをさせていただければと思います。

もちろん金村の大きな学びのお話しです。

そしてその学びを公開することで少しでも多くの方に「対話」について考えていただきたいのです。

そしてそして、「対話」を自分の人生に活かしていっていただきたい。

そんなお話を「vol.44」ではさせていただこうと思っています。

ぜひ読んで頂きたい内容です。

よろしくお願いします。

              イロハニトイロ所長

                   金村栄治