イロハニトイロ

vol.39-⑦ 「病気」で解き明かす part2

こんにちは。

前回の続きになります。

イロハニトイロという場所の正体を解き明かす試みももうすぐ終わりになります。

最後は「病気」という視点でイロハニトイロという場所を見ていきたいと思います。

前回もお話ししましたが、

苦しみや悲しみ、怒り、不眠、不安、心配、失敗、痛みなどの感情や出来事は本当にダメなことなんでしょうか?

それらが苦しくて、生活もままならなくなり、病院を受診し、薬を処方してもらう。

薬によってひとときの安心や元気が手に入る。

でも再び上手くいかない現実に直面し、また苦しさが襲ってくる。

(人生は必ず上手くいかないことがあるので、必ず苦しさに直面します)

そしてどうにか、病気(精神病)を治そうともがき苦しむ。

こんなに頑張っているのに出口が見えない。

こんなに頑張っているのに良くならない。

そんな思いを抱いている方が多いのではないでしょうか。

僕自身も病気をした経験があるのでその苦しさはある程度分かっているつもりです。

その渦中はもうどうにもならなくて、あがけばあがくほど苦しくて、出口のないトンネルを歩いているような感覚です。

周囲に迷惑をかけていると思うから何とかしようと思うけど、どうにもならない。

どんどん家族や職場のお荷物のように感じてしまい、自分なんて価値がない。

この世から消えてしまいたくなる。

そんなに苦しい病気ですが、本当にそれは悪なんでしょうか?


もしも苦しい現実から助けるためにやってきた「良いもの」だったとしたら?

病気が実はあなたを多くの苦しみから救ってくれようとしているのだとしたら?

いやもう既に救ってくれているとしたら?

(※病気を軽んじているわけでは決してありません。今病気で苦しんでいる方、薬で毎日をなんとかつなぎとめている方、いろんな状況の方がいらっしゃるのは分かっています。その方々を否定しているわけでは決してありません。 「視点を変えてみる」ということを今回はお伝えしているつもりです。)

そうです。

イロハニトイロでは「病気」を悪いものだと捉えていません。

「病気」を“取り去るべきもの”だと考えていません。

むしろ、

「病気」はあなたを助けるためにやってきたもの。

あなたがより健康になるためにやってきたもの。

あなたの人生をより幸せにするためにやってきたもの。

だと考えています。

だから治そうとしません。

変えようともしません。

・・・。

・・・?

・・・・・・・・・・・?

だからこそ病気がなくなっていくんです。

いつの間にかいなくなっていくんです。

つまりですね。

「病気を必要としなくなる」生き方になるということです。

本来の自分の姿で生きられたら病気は必要じゃなくなるんです。

病気は治すものではなく、

“自らの意志で手放すもの”というのがイロハニトイロの考え方です。

ここは具体例があると分かりやすいと思うのですが、今回は長くなるので割愛します。
気になる方はブログvol.34-②「不幸な私を手放す」やvol.16「病気は正義の味方?」を読んでみてください。

「“病気”はあなたを助けている」という視点で考えてみると多くのことに気付けると思います。

例えば不眠で悩んでいる方、昼夜逆転してしまっている方。

昼夜逆転することで自分を助けていると考えてみましょう。

昼間起きていると、世間が動き出し、仕事も何もしていない自分がより惨めに思えて苦しくなる。

だからみんなが寝静まった夜になると起きて行動しているわけです。

傷ついた心を癒そうと体も心も頑張っている。

頑張らない事を頑張っている。

頑張り過ぎてきたあなただから。

真面目過ぎたあなただから。

素直で正直すぎたあなただから。

だから私の心が壊れるまで、本当の私を無視して頑張り過ぎてきてしまった。

それなら大切なことは

「しっかり昼夜逆転しましょう」

「しっかり不眠になりましょう」

ってことです。

でも多くの方が

「不眠はダメなこと」

「朝起きられないと仕事出来ない」

「頑張って起きられるようにならなきゃ」

と考えてしまい、お薬を飲んで無理矢理眠ろうとします。

でもいつしか眠剤が手放せず、眠剤の量も増えていき、さらに不眠が強まっていきます。

こんな負のスパイラルに入っていってしまいます。

「でも仕方がないだろ!」

「そうしないとやっていけないだろ!」

「朝起きられないと何もできないじゃないか!」

という怒りが湧いてきた方がいらっしゃるかもしれません。

その通りです。

それがこの日本という国です。(海外では、時間にルーズな国もたくさんあるのにね)

ということは、

自分の心が悲鳴を上げていてもそれを「こうするべき」「みんなそうしている」で無視し続け、

薬を飲んで誤魔化して、なんとかこの社会に順応しようとやってきた。

でもいつしか心も体もそれに耐えきれなくなって病気になった。

ということですよね。

「病気さん」が強制的に休みを作ってくれたわけです。

あなたを助けるために。

「病気なんだから仕方ないよ」

「病気なんだから休んでいいよ」

「病気なんだからできなくていいよ」

「病気なんだからちゃんと優しくされていいよ」

ちゃんと病気があなたを守ってくれている。

なのに自分の頭では、

「こんなんじゃダメ」「病気を治さなきゃ」

「迷惑かけちゃダメ」「みんなと同じように」

と抵抗しています。

そして、就労継続支援施設に来てくれた。

それじゃあ、僕たち施設のスタッフができることって、

「遅刻していいよ」

「昼夜逆転していいよ」

「ちゃんと時間通り来られなくてもあなたは大丈夫だよ」

「あなたが、また元気になった時に来てくれたらいいよ」

という雰囲気の環境を準備することだと思いませんか。

そうじゃないのなら、障害者施設の役割って何なんでしょう?

一般企業と同じことをするのであれば、それは一般企業でいいわけで。

ここから、イロハの正体に進んでいくところだったのですが、えらく長くなってしまいました。

ですので、次回に回させていただきたいと思います。

そしてその結論を最後にして、今回の「イロハの正体を解き明かす」という試みは終了したいと考えています。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

         イロハニトイロ所長

              金村栄治