vol.38-⑪【最終回】 イロハって変なところ?

こんにちは。
vol.38も今回で最後になります。
イロハの考えはどのようにして誕生したのか、
そのいきさつをこれまで話させていただきました。
もちろん現在も日々様々な出来事が起こり、
様々な人と出逢い、
様々な本と出逢い、
その度に新しい学びがあり、
それをスタッフ間で語り、
メンバーらと語り合い、
考えが変わり続けています。
しかし、根本的な部分はブレずにやって来たという自負もあります。
「根本的な部分」とは何かというと、
支援者が教示し、訓練し、助け上げるような支援ではなく、
その人自らが気付き、動き、人生を再構築していく支援。
「自分の力で自立できた」
「自分の力で成長した」
と思ってもらえるような支援。
そんな支援を模索し続けています。
今回は最後になりますので、これまでのことをまとめる形にしたいと思います。
「どうやってまとめようかな?」と悩んでいたのですが、
「あ、そうだ!家族会見学の時の資料を公開しよう」と思いつきました。
ありがたいことに、家族会の方々がこれまでに2回見学に来てくださいました。
「家族会」というのは、精神障害を患った方のご家族で作るコミュニティです。
日々の悩みや思いを共有したり、新しい知識や情報を学んだり、施設の見学などをしたりと様々な活動を行っています。
そういったご家族の方々に
「イロハニトイロってこういうところなんです」
となるべくわかりやすくお伝えしたくて作った資料があります。
その内容を公開して、vol.38の締めくくりとしたいと思います。
ご家族に分かりやすく説明するものなので少しキャッチーな表現になっていることをご了承ください。
ではでは。
≪イロハニトイロってこんなところ≫
● いっぱい “えこひいき” されます
みんな違う人間なのだから支援方法も違って当たり前
● 細かいルールがありません
スタッフの都合で「ルール」を作って縛り付けるようなことはしません
● 頑張らないことを応援されます
「自己否定して頑張る“必死”の頑張り」から「自己肯定して頑張る“夢中”の頑張り」へ
● スタッフも一緒になってサボっています
スタッフも同志であり、共に「自分を大切にする」ことを挑戦中!
● 自分の弱さや欠点をさらけ出してしまいます
自分を許すことから始めます。弱さや欠点が人と人とを結びつけます
● 「叱られる」「怒られる」がありません
対等の関係で付き合っています
● 細かく指示されたり、どうすればいいか先回りして教えてくれません
自由という環境の中で主体性を育みます
● 好きなことやっちゃうからトラブルばかりです
トラブルが学びと成長の機会です
● 嫌なことがたくさん起こります
「嫌な事」も必要なこととして受け入れていきます
● でも、どんなあなたでも認めてもらえます
唯一無二の私が存在している、それだけで価値がある
イロハニトイロというところは、
頑張らない
あきらめる
手放す
下りていく
迷惑をかける
好きなことをする
自分で選ぶ
つまりそれは、
「頑張らない」
今の自分を否定しながら必死に頑張ることをやめる
「あきらめる」
今の自分を明らかに認めて、自分自身を許し次に進む
「手放す」
他者からの目(評価)を気にして「しなければならない」でやっていたことをやめる
「下りていく」
自分を実像以上に大きく見せようとするのをやめ、ありのままの自分で生きられるようになる
「迷惑をかける」
自分で全てを背負い込まず、他の人にも助けてもらえるようになる
「好きなことをする」
これまで自分で封じ込めてきた本当に「やりたいこと」が生きる活力を生む
「自分で選ぶ」
自分の人生を親であろうと支配させない。自分の人生は自分で作っていく
ということです。
だから
やりたい事に向かって“夢中”に頑張れるようになる
(本当の頑張れる人になる)
やりたいことをするために、したくないことをできるようになる
(我慢ができる人になる)
自分を助けてくれる他者に感謝が生まれる
(仲間が増える)
相手に感謝を返したくなる
(相手(他者)の為に動ける人になる)
ありのままの自分を認めてくれる他者に囲まれる
(安心できる自分の居場所が出来る)
自分の事を大切にできる
(病気が必要でなくなる)
自分の人生は自分で作っていることを知る
(これからの人生も自分でつくっていくことができる)
以上です。
11回にわたりお付き合いいただきありがとうございました。
ほんとイロハは変なところですよね(笑)
こんなイロハが「変なところ」じゃなくて「普通だよね」と思われるくらいにこの精神医療や福祉が、いやこの社会が変わればいいのにと願っています。
毎週ブログはアップしていきますので今後も読んで頂けるととても嬉しいです。
それでは、来週またお会いしましょう。
イロハニトイロ所長
金村栄治