イロハニトイロ

vol.24 すごいものを見せてもらっている!

こんにちは。

vol.24は「主体的に生きる」ということについて話したい、と前回お伝えしていたのですが、その前に伝えたいことがたくさん出てきて、もう少し後でそのことについては話させていただこうと思います。



11月に起こったあるメンバーの出来事について、今回は話させてください。



少し離れて、そのメンバーの様子を見ている僕が、ふと

「おや、これってとんでもないことを見せてもらっているのではないか????」

と思ったのです。




そして、それを紙に整理してみることにしました。




そしてもちろん、本人にも「これで合ってる?」と確認をし、間違いは修正しました。




そうやって改めて、その内容を冷静に眺めてみると、、、



え!こんな小さなことで僕らの人生は大きく変わっていくの?!




ということは、これからの選択も「ちょっとしたこと」で自分で思うように変えていけるんだ!
と分かったんです。




その「ちょっとしたこと」に大きな勇気がいるのですが、その仕組みが分かればなんてことありません。


って、前置きが長すぎますね!






ある出来事とは、こんな他愛のない些細な出来事でした。




ある女性スタッフが、女性メンバーAさんのスタイルの良さを褒めたことから、その出来事は始まったのでした。


「足が細いね」「お尻の形がいいね」「見せて見せて」と周囲の注目を浴びるような発言を女性スタッフがしたことです。
(※もちろんその前後の流れもあり、何気ない一言です。)



注意していただきたいのが、ここにスタッフの悪意はなんらなく、むしろ相手を喜ばせたいという思いでの発言だったということです。



でもAさんは、喜ぶどころか逆にとっても傷ついたんです。




なぜかというと、
10代の頃から「女性らしさ」に違和感を持っていたAさんにとっては、女性らしさを感じさせる自分への発言はとても不快だったし、
周囲の注目を浴びるような状況もとても辛かったんです。




でも、それがその時はスタッフに伝えられず、作り笑顔で誤魔化していました。



そして、Aさんは、家に帰ってから、
自分がどれだけスタッフに不快な思いをしたのかを長文でメールしてこられました。

そして

数日(4日程)休んだ後、イロハに出てきて、朝の会で「自らの心境」をみんなに語ってくれたのです。

どうして自分はこんなに辛かったのかを。




そして、そのあと、「お尻の形がいいね」と言ったスタッフと二人でお話をしたんです。



スタッフからは「話してくれてありがとう。」とお礼を言われて、

対話後、Aさんは気持ちがスッキリとした様子でした。


そして
またいつもの様に、
いやいつも以上に気分良さそうにイロハに通い始めたんです。


これが起こった出来事です。



え? これが何?




と思われるかもしれません。




僕も「うん、よかった、よかった」とその時は、よくあるひとつの出来事として流そうとしていたんです。



でも、あれ?ちょっと待って!



何じゃこりゃ!


Aさんは、とっても凄いことをしてるじゃん!



と思ったのです。



解説しますと、



実は以前のAさんは、こんなことがあると、周囲全てを敵だと思ってひきこもり、人との関わりを絶ったり、攻撃性を向けたりしていました。


そして自分自身にも攻撃性が向き、「こんな女っぽい髪型だからいけないんだ」と頭を丸坊主にしたりしていたんです。



もちろん、Aさんは常に自分には価値が無い、人から愛されていない、と思っています。

だから、一番身近にいる家族に対して気を引くような問題行動や問題発言をしてしまっていました。



そして、家族も困り、挙句には入院するということにも至っていたんです。



他の人との関係を悪化させ、自分も傷付けて、お金も消費して、
どんどん苦しいサイクルに陥っていく。



本人もどうしたらいいのか分からず、
「自分には価値が無い」「自分は愛されない」という自己否定をどんどん強めていく生き方をされていました。




きっかけの出来事は、ほんの些細な事。


そして、相手には全く悪意がなかったりする。

なのにAさんは傷つき、苦しみ、周囲との関係を悪化させていたのです。



Aさんは長年、そんな生き方をしていたのでした。



でも今回のAさんはいかがでしょう?



自分がどれだけ傷ついたかを自ら言葉で表現し、

相手と対話するということに向き合いました。(勇気がいることです)



つまり、以前のように人を避けて、ひきこもり、逃げればラクなのに、それを選択せず、



自分も他者も大切にする、

そのために相手と対話し自分の気持ちを話し、相手の気持ちを聴くという選択をしたんです。(傷つくことを覚悟しました)



これってとっても大きな人生の変化だと僕は思うんです。



そして以前とは違う行動を選択したことで、起こる結果が大きく、大き~く違ってきます。



そして、そして、
その経験から、Aさんはさらに学ぶわけです。



あれ?こんな簡単なことだったの?


ちゃんと話せばわかってもらえるじゃん。


自分の気持ちを伝えたら、相手から「ありがとう」という感謝の言葉が返ってきた。
なんて不思議なの?



結局自分が自分から逃げてただけじゃん。


傷つくのが怖かっただけじゃん。


誰も自分のこと傷つけてなんかいないのに、自分が自分のこと傷付けていただけじゃん。


こっちのやり方、生き方の方が、ちょっと勇気がいるけど、傷つかないし、
それどころが、より心が豊かになるんだ。



そんな学びを得たのです。




これらは本人からお聞きしたことです。



ここで、分かっておいていただきたいのは、

この選択をAさん自身がしたということです。



誰かにやらされたのでもないし、押し付けられたのでもありません。



自らが主体的に選択し、行動したということなんです。



だからきっとAさんは、どんな結果であったとしても、そこから学びを得たんだと思います。

もし今回のような結果にならなかったとしても。




この様子をそばで見させていただいて、僕自身にも多くの学びがありました。



きっとこの方の言葉を聞いたメンバーの方たちにも学びが起きた事でしょう。



一番の学びは、

人生は「再選択」ができる

ということです。



今の生き方が辛けりゃ、別の生き方を選んでもいいし、選ぶことができるということです。


日々、私たちは多くの選択肢の中からひとつを選択して行動しています。

同じことを繰り返していると思うのなら、


その選択を、もう一度選び直すだけなんです。



必要なのは「傷つく覚悟」「少しの勇気」だけ。



こんな風に近くで人の人生が変わっていく姿をリアルに見せて頂けることは本当に幸せな事だと思います。



ありがとうございます。



そしてもちろん、Aさんだけではないです。

ブログに載せないだけでイロハでは多くの方がそれぞれの人生を再選択し始めています。



スタッフは何もしていません。



ご自身がご自身の意志と力で、

どんどん自分を更新していっています。



そんな方たちにいつも多くの学びと大きな幸せを頂いています。




本当に、ありがとうございます。




どうぞ来年もこんなイロハニトイロをよろしくお願いします。



                イロハニトイロ 所長
                      金村栄治