vol.10 頑張らなくていい?
- 2019年11月14日
- 所長の学び
イロハニトイロでは、
頑張らなくていい
諦めていい
迷惑をかけていい
弱くていい
好きなことをしていい
ありのままのあなたでいい、と言っています。
そして、明確なルールもありません。
だから
夢中に頑張れるようになるし、
人生を諦めないようになるし、
不必要な迷惑をかけなくなるし、
強くなるし、
居場所が出来るし、
自由に自分らしく生きられうようになります。
このことは開所当初からメンバーの方たちにお伝えしてきました。
でも、ほとんどの方が抵抗感でいっぱいなんです。
当然です。
僕だって昔はそうでしたから。
「そんなのダメに決まってるやん!」って本気で思って、ものすごく抵抗していましたから。
イロハニトイロを利用し始めたほとんどの方が
必死に頑張らないといけない、と思っているし
諦めたくない、とも思っています。
他の人に迷惑を掛けないようにたくさん気遣いをしているし、
弱い自分を隠し、出来る自分を見せて褒められようとするし、
「したい」ことよりも「しなければならない」ことを優先しています。
そんな方たちがイロハニトイロで過ごす中で
少しずつ、考え方や行動が変わり、
人生がガラリと変わっていっていく様子を目の当たりにします。
この変化をそばで見守れることって、とっても有難いことで、涙が出るくらい感動して、僕にとっても勇気を与えてくれているんです。
「人って凄いなぁ」
「人って本当強いよなぁ」
「誰もが自分の人生の主人公なんだなぁ」
「僕は素敵な脇役でいられているんだろうか」
と思わされるのです。
うん、うん。
やっぱりこういう環境が大切なんだ。
自分の人生は自分で創っていく。
その力は誰でも持っている。
その力を発揮するための「勇気」と「覚悟」を与えることがきっと僕らの役割なんだろうなと思ったりするわけです。
僕たちの支援は間違っていないよなって。
でも、
でも、
でも・・・
実はそんな方たちばかりでないのも事実です。
ここからが僕の学びになります。
頑張らなくていい、諦めていい、迷惑をかけていい、弱くていい、好きな事をしていい、ルールがない、ということを間違って理解してしまう方もいらっしゃいます。
それは
「頑張らない方がいい」
「全てを投げ出してしまう方がいい」
「迷惑はかけるものだから好き勝手していい」
「私は弱いんだから丁重に扱ってよ」
「今のこの感情に任せて、やりたいことを好きにしていいんでしょ」
「ルールがないから何をしても全て許されるでしょ?」
というものです。
う~~~~ん。そうじゃないんだよなぁ。
やっぱり、こうやって理解してしまう人もいるんだなぁ。
どうしたらいいんだろう?
僕は悩みました。
どうすれば伝わるんだろう?
どうすれば分かってもらえるんだろう?
最初から詳しく説明する?
ちゃんと理解するまで?
そうなってくると、結局はこちらの価値観を押し付けて
「こうじゃないとダメなんだよ」と現在のその人を否定することになります。
それって、ありのままに認めているっていえないんじゃん。
う~~~~~ん。
う~~~~~ん。
と悩み続け、最近になってようやく分かるようになったのです。
そうだ!! 誤解していてもいいんだ!!
誤解していたとしても、もうその人はこれまでの生き方から変えてみたという事実はある!!
今までの生き方。
それは、他人から認められるために、自分を否定しながら必死に頑張って、たくさん気を使って、そしてしんどくなって苦しんで病気になった。
そんな生き方を変えようとしているということについては、まぎれもない事実なんだ!
そう思えるようになったのです。
そして、さらに僕の学びは続きます。
誤解したまま長い時間過ごしてきた方に、ちゃんと説明をしてみたのです。
修正させようと説得するというよりも、
「誤解しているよ。実はこういうことなんだよ」って、教えてあげる感じです。
するとどうなったのか?
とってもこちらの話を理解してくれたんです!!!
そうか!
しっかり、頑張らない、諦める、迷惑をかける、弱さを出す、好きな事をする、を実践したから、少しの理解のズレの修正だけで済むんだ!
ビックリです!
僕の学び!
間違っていてもいい!誤解していてもいい!
まずは自分の力で、意識と行動を変えたのなら、それはきっと素晴らしいこと。
とっても価値のあること。
それが人生を変える第一歩になるんだ。
この経験を通して僕はそんなことを学んだのでした。
このブログを読んでくださっている方の中には、
「え?どうして頑張らないと頑張れるようになるの?」
「どうして諦めるといいの?」
「どうして迷惑をかけることを勧めるの?」
「どうして弱くなることが強くなることなの?」
「???????}
の方もいらっしゃると思います。
そのことも今後、イロハでの出来事を紹介しながらご説明できればと思っています。