vol.31-③ 対話ってとっても温かい?
- 2021年04月15日
- 所長の学び
こんにちは。
悩み名人の金村です。
3回にわたって「対話」についての学びを話させていただきました。
第1回では、自分が相手との対話を遠ざけていたじゃん。
自分がしていたのは「対話」じゃなかったじゃん、というお話しでした。
第2回は、本当の対話って、相手と同調することではなくて、その違いを明確にすることだったんだ、というお話しでした。
そして今回は、実際に実践してみて感じた事をお話しさせていただきます。
ひとつ、最初に誤解ないようにいただきたいのですが、
オープンダイアローグとは集団で行う対話法なので、厳密なオープンダイアローグを実践した感想ではありません。
あくまで「対話」ということについて、オープンダイアローグの研修で学び、それを実際に生活の中で意識して実践してみた感想になります。
イロハニトイロでは日々いろんな方とお話をしているので、対話の機会は多々あります。
「自分を語る会」という数名が集まって語り合う時間もあったりします。
そんな中で、これまでの「相手と同調しようとする自分」を意識してやめてみて、
「相手と自分の違いを明確にする」ことを大切に対話をするようにしてみました。
具体的にどうしたかというと、
● 相手の言葉や考えを操作しないように静かに頷きながら、相手の話が終わるまで口を挟まずにしっかり聴く。
● 相手の話してくれたことを、自分の価値観のもと分析したり修正しようとしない。
● その話で僕は何を受け取ったのか、理解したのかを相手に伝える。
● 「自分の内から湧き出てくる気持ちや考え疑問」に従って発言する。
こういったことを意識して、相手のとの対話をしてみたんです。
そして、
相手の考えや思いと自分が違っていてもいいと言い聞かし、
相手の言葉を聴いて自分の中に湧き上がってきた思いや考えを大事にして丁寧に言葉にして伝えようと努めました。
でも実は正直、怖かったんですよね。
だって、今までしたことのないことだから。
どうなっちゃうんだろう?
相手は、否定されているように思わないかな?
反応が薄いぞ、って思われないかな?
などなど不安だらけでした。
それに、上手くいってしまったら今までの自分のやり方を否定する事になる。
自分が間違っていたとことを認めることになる。
それも怖かったんです。
そんな不安な中やってみてどうなったのか?
その体験の全てを語り出したら、きっととっても長くなるので、一つだけお伝えさせてください!
この僕の心がとっても温かくなったんです。
とってもラクになったんです。
そして当然相手との関係も悪化することはありませんし、むしろ深まった感覚さえあります。
どうしてそんな感覚になったのか?
それはきっと相手と気持ちが「同調」できたから。
そう!
以前の僕は自分が安心するために相手と意見を同調させようとしていたんです。
「あなたと私は同じだよね」って。
本音は隠しながら。
でもそうじゃなかった!
意見が違っていても、それをお互い確認し合い、違いを認め合えると「気持ち」が、「心」が同調するということを知りました!
だから相手の言葉もすっと自分の中に入ってくる。
そして自分自身にも素直に向き合える。
そんなことに気付けたんです。
そしてそして不思議な事に、
僕が意見を押し付けて、相手を修正しようとしていないのに相手にも変化が生まれたんです。
本当の「対話」ってきっと誰もがこんな風に温かな気持ちになるもんなんだと体験を通して強く感じたんです。
この対話ということについて、まだまだ語りたいことはあるのですが、今後少しずつお話ししていければと思います。
来年の2月までオープンダイアローグの研修はあります。
しっかりこの1年で学びを深めていきたいと思います。
オープンダイアローグにご興味のある方。
この本を読んでみてはいかがでしょうか?
漫画で読みやすい上にオープンダイアローグの基本的な知識と魅力がたくさん詰まっている1冊です。
イロハニトイロ 所長
金村栄治