vol.49-㊿ 支援者が障害を作っている?!

病気を治そうとするから治らない(10)
それでは
病気を治そうとしないってどういうことでしょうか?
良くしようとしないってどういうことでしょうか?
何もしないということでしょうか?
それって
支援者の役割を放棄するということ?
ほんとわけわからない事言っていますよね(笑)
病気を治そうとしないことは、支援者の役割を放棄することでもないし、何もしない事でもない
と考えています
「ありのままのその人を見る」ということです
まずその「ありのままを認める」ということです
出ました!
このキレイな言葉!
ホント申し訳ないです💦
こういうキレイな言葉がイロハが宗教っぽく思われたり聖者気取りに見えたりするのかもしれません💦
こういう言葉を使いながらもどこか抵抗感を感じているこの不思議な感覚は何なんでしょう?
きっとこのキレイな言葉の裏にある過酷さを知っているからだと思うのです
そこを今日はお話しできればと思います
その人のありのままを認めるって、言葉ほど簡単ではありません
だって人を見ていていろんな感情が沸き起こりますよね?
自分の考えや価値観と違うから否定的に見てしまったり、
その相手の考えを正したくなったりしてしまいます
もうこの時点で、ありのままになんか見られていません💦
どうしてそうなるかというと
私たち支援者が多くの“正しさ”を持っているからです
そしてそれに加えて、
多くの支援に関する知識を持ってしまっています
さらにはその知識が正しいものだと思い込んでいます
だって先生や先輩や教科書が言っていたことだから
疑いようもありません
その支援者の正しさに反する行動や言動をしている目の前の人をありのままに認めるって、
言葉ほど簡単ではないこと分かりますよね
話を聴くだけでいいと言いきかせても、時に苛立ちや傷つきが出てくることもある事があるはずです
そしてなにも正さず、ただ話を聞いて認めるなんてこと、
頭で分かっていてもいざしようと思ってもやっぱりできないのです💦
不安でたまらない
これで本当に大丈夫?って
私たち支援者は多くの知識や正しさを持っているがゆえに、相手をありのままに見て認めることがそう簡単にできないのです
ということは、、、?
向き合うべきは、
相手(患者さん)ではなくて、自分自身(支援者)かもしれません
そして正しさや知識を捨てたくても捨てれない
だからこう考えてみる
自分の中の正しさや知識を捨てようと頑張るのではなく
「なぜ自分はこんなに正しさや知識を武器に一生懸命自分を守り不安を解消しようとしているのか」
そのことを考えてみることが大切なような気がしてならないのです
続きは次回へ
イロハニトイロ所長
金村栄治