イロハニトイロ

【メンバーインタビュー③】 6年の“逃げ“が必要だった!(30代・男性)

※イロハニトイロに通っているメンバーの声を届ける企画「メンバーインタビュー」です。
通称「IMI(イロハニトイロの メンバーに インタビュー)」
ひと月に一人ずつスタッフがインタビューをしていきます!

ひとことで言うなら「半端に責任感がある怠け者」です

はははは(笑)

責任取りたくないから何もしないことを選びがちなんすよ

他人に迷惑かけたくない

自分がラクな方に逃げるために人を使ったりする

ホンマに責任感あんのか!って感じです💦

僕が精神的に不安定になったのは身近な人の死やったんですよ

身内とか彼女の死を見て、

「こんな簡単に人って死ぬの?!」って思って

大切な人が死ぬんやったら、自分が先に死ねばいい、世界が滅べばいいって思ってましたわ

僕は4人兄弟の長男なんです

親の負担を減らしたくてすぐ働けるようにと思って工業系の学校に行きました

高校卒業してすぐに機械工として就職できたんです

そこがブラックな会社やったんですよー

月100時間の残業が当たり前

残業しないと評価もされないような会社でした

その会社で頑張り過ぎて体力が落ちて、ストレスで食べ過ぎて体重が上がってって感じでした

そんな中、ボケ始めた祖母が祖父のお墓の前で死のうとする事件があったんです

仕事のストレスに加わって、その出来事が精神的にグッときて、車の運転ができなくなったんです

2台スクラップにしましたわ、ははは💦

会社に行くこと自体が辛くなって、電車に乗るのもしんどくなって

それで心療内科に行くことになったんです

そして休職して、精神病院に入院して、退職になりました

その後もアルバイトに挑戦しましたけど、遅刻したり休んでしまったり

それでもあきらめずにやっていたら、正社員の仕事が決まったんですけど、

その会社が前の会社よりもブラックやったんですよね! 

はははは(笑)

重労働過ぎて「もう無理!」ってなってバックレて、そのまま入院しました

退院して、はたくらさん(働き暮らし応援センター)からイロハを紹介されて、イロハに来るようになったって感じです

イロハ来た時「障害年金」を申請して、寝ててもお金がもらえる状態になって

「生きるために頑張らなきゃいけない」が全部無くなってしまって

「社会復帰が目的の場所」に通ってるのに、社会復帰したくなくなってしまったんです💦

それでほとんどイロハには通っていなかったんです

でもこのままじゃダメだと思って、イロハの近く(歩いて10分)に引っ越したんです

自分では、行こうと思ってたんですよ💦

それでも結局ほとんど行けてなくて、距離の問題じゃないって分かりました💦

少ないながらもイロハに来た時にメンバーといろんな思いを話せたんですよー

タバコのところ(喫煙所)で

ずっと言い訳して逃げ回っている自分なのにメンバーの人たちは変わらず接してくれて

螺鈿チームというまとまりがあって、こんな僕をその一員だと受け入れてくれていて

ダメな自分なのにいつも「それでいいよ」って見守ってくれている螺鈿メンバーの人たちに恩返ししたいって思うようになったんです

なんか、登校拒否の子みたいな感じですわ

登校拒否って教室に席があるでしょ?

普通、就労支援事業所(就B)って自分の席ないけど螺鈿チームには自分の席があって、そして「塗装ブース」も僕専用に作ってくれて、自分にしかできない役割もできて

僕は、そういった自分の居場所ができて初めて来れるようになった気がします

「俺はやればできるんだ」という可能性を崩すのが嫌で

だから “やらない” を選んでいて

でも本当は「頑張ってもできない」って自分に突き付けられるのが怖くて逃げていたんです💦

やってみて失敗したら、自分を否定してしまうことになるでしょ?

“裸の王様” だと知るのが怖かったんだと思います

きっと永遠に逃げ続けられると思っていたんです💦

そんな逃げている自分が「カッコ悪いやん!」ていうことに気付けるような話が金村さんらとできたことも大きかったと思う

「ずっとカッコ悪いんやったらやったるわい!」ってその時は思えたんです

自分で自分を “ダメな奴” だと認めるのは辛いっすよ!

でもそれを自覚しないと次には進めないし

金村さんの言葉が苦しいのは、それが本当だから! 図星だから!

優しい言葉をかけられると僕はそこに甘えてしまうんです

「今の状況ダサいよね」っていうキツイ言葉をかけてくれたのが良かったです

本当は自分では分かっているのに目を逸らしていたものにしっかりと向き合わせてくれたので

それも自分の事を大切にしてくれている、真剣に考えてくれている、そんなことを感じられる人に言われたから大丈夫やったんです

そうじゃないどうでもいい人やったらきっと何も響かなかったと思います

イロハは話すのが楽しい

一緒に仕事するのが楽しい

終了後、1時間くらいダラダラとタバコ吸いながら雑談しているでしょ?

そんなここの雰囲気が好きなんです

「どうせ行っても仕事できないやろ」

って思っていた自分から

「しんどくても行ったらどうせ仕事するやろ」

って思えるように変わったんです

今までもったいないことしてしまっていたな(6年間ほとんどイロハに来られなかった状態)と思います

もっといろいろできたのに

って今になってすごく後悔しているけど、それも今の自分の行動の原動力になっていると思う

生活保護を抜けられるくらい稼げるようになりたい

そのために螺鈿細工で自分の作品を作っていきたいし、螺鈿のメンバーが作品を作りやすいような土台作り(貝を貼る土台)をしていきたい

そういった今目の前にある自分にできることをしっかりやっていきたい

今はまだ週2回くらいしか来られていないけど、来る回数も増やしていければと思っている

やっぱり人と話すの楽しいし、人と関われるのって大切

いろんな人と繋がれるようになったことに感謝しかない

他の事業所では機械のように働かされるイメージがある、言い方悪いけど💦

でもイロハは、一人の人として扱ってくれている感覚があるんですよ

それがとてもありがたい

生きやすくなったかどうかは分からないけど、生き甲斐は持てるようになりました

僕は7年近く引きこもっていた

でも変われた

人は変わっていくことができる

時間はかかるかもしれないけど必ず大丈夫!

慌てずゆっくりできることからやったらいいと思う

人にはそれぞれタイミングがあると思う

ダメな時は思いっきり引きこもって寝てたらいい

「果報は寝て待て」です

はははは(笑)

この方とのお付き合いは非常に長く、イロハ開設してすぐに入所してくださりました

口では大きな事を言うのですが、行動は伴っていなくて、できない理由をいつも集めているんです

そして「本当はやればできる」という可能性の中で生きている、そんな方でした

そんな彼が、僕は同じ男として何か腹が立ってしまってですね💦

口ばっかりで来ないんだったら、それは「今は来れない」ってことなんだからそれを認めたらどう?!

一度退所して、必要になった時にまた利用したらいい!とずっと退所を勧めていました

今思えば、本当に酷いことをしてきたと思います

本当に申し訳ありませんm(__)m

彼は、本当の自分で生きられるようになるまでに6年がかかりました

今の僕が思うのは、この6年は彼の変化にとって大切な大切な6年だったんだと思っています

決して無駄な時間なんかじゃなかったと思っています

そして「人は人との繋がりの中で変わっていく」

そんな大切なことを彼に教えていただいきました

彼がこれからどんな風に自分の人生を創り上げていくのか楽しみにしています☆

↑ 彼が作った螺鈿アクセサリー