【メンバーインタビュー①】29歳 男性 死にきれず絶望!

※イロハニトイロに通っているメンバーの声を届ける企画「メンバーインタビュー」です。
通称「IMI(イロハニトイロの メンバーに インタビュー)」
ひと月に一人ずつスタッフがインタビューをしていきます!
Q.ご自身の事について話せる範囲で説明して下さいますか?
29歳 男性
家族は妹と母(現在母と二人暮らし)
イロハニトイロに来る前は、10年間ほとんど家に引きこもっていました
外出は図書館に行く程度
イロハニトイロに来る少し前から剣術を習い始めました
小さなころから父に暴力をふるわれていて、両親が離婚する小学校4年生まで続いていました
当時からそんな父を反面教師にしていて、父のような人間になりたくないと生きてきました
僕は人と話すということができませんでした
母とも話していませんでした
他の人みたいに話せない(喋れない)ことがコンプレックスでした
喋れない自分に大きな劣等感を感じていたし、
そんなだから余計に人とコミュニケーションを取るのが嫌になっていたんです
今思うと喋らないこと(言葉を発さない)ことは、自分にとっての防衛だったと思います
本当の自分自身をさらけ出したくない
喋らないことで情報を制限して、他人から良く見られたい
本当の自分を出して否定されたらとても傷つくから
喋らないようになって最初の一週間くらいはとっても気持ちが楽になりました
でも、その後は地獄でした
引きこもるようになるまでは、努力して頑張るようにしていました
壁にぶつかっても体当たりし続けていたと思います
それで何とかなると思っていたからです
でもどうしようなくなってきて辛くて辛くて
限界になった時、「死んでやろう」と思ったんです
学校にも家にも自分の居場所がない
親にこの辛さを理解されないことが辛かったし、
自分の味方をしてもらえないことが辛かった
教室でも孤立していて、教師からも受け入れてもらえていないと感じていました
世界のどこにも自分の居場所がない絶望感
限界でした
それで自殺しようと思ったんです
腹を切って死んでやろうと思っていました
自分には「死ねるという自信」があったんです
実際に包丁を持ち出してお腹に当てました
でも出来なかった
出来ない自分が悔しくて泣きました
自殺すらもできない自分なんだ
って思って
絶望感を感じました
それで引きこもったんです
そうやって、10年間引きこもってて、
少しずつ「こんな自分だけど何かやりたい」
「こんな自分を変えたい」
と思うようになって
でもどうしたらいいのか分からない状態でした
Q.イロハに来た当初の事を教えていただけますか?
慣れない環境で不安が大きかったです
自分と同じように喋らない(喋れない?)メンバーがいたんです
同年代で自分と同じような人がいたことが心の救いでした
だから勝手に仲間意識を感じていたんです
だからそのメンバーのいる畑作業をすることにしました
畑チームのメンバーは皆優しくて、喋れない自分も受け入れてくれました
それが、僕が通い続けられた理由だと思います
「喋りなさい」と促されるわけでもない
きっと「喋れ」と言われるような場所だったら、すぐに辞めていたと思う
他のメンバーやスタッフとのコミュニケーション(意思疎通)は、筆談でしていました
メモ帳をいつも持ち歩いていて、言いたいことは書いて相手に見せていました
Q.筆談で困ることってなかったんですか?
畑作業は両手を使ったり手が汚れることが多いため、すぐに書いて伝えるということができませんでした
それに朝の挨拶を返せないことがとても辛かったです
武道(剣術)をしていて、「礼には礼を」という思いがあるのにそれができない自分に悩んでいました
Q.イロハで変化したことはありますか?
母親と会話を交わすようになりました
以前は返事すらしていない状態だったのに
そしてイロハでも話し始めました(2025年1月から)
あと道で外国人に話し変えられた時に会話ができるようになったんです
以前の自分なら外国人と話すなんてあり得ないことでした
Q.なぜそのように変わったのですか?きっかけや理由を教えてください
イロハに通ったり、剣術に通うようになったのも祖父の死がきっかけだったと思います
人には必ず終わりがある
自分の「死」はどうでもよかった
自分の事ではなく、お世話になっている大切な人たち(母親など)も必ずいつか死ぬんだと思ったんです
そういうお世話になっている大切な人たちが生きているうちにたくさんのものを返したかったんです
イロハに通う前から「喋ってみようかな」とは思っていたけどずるずる引き延ばしていました
どこかで区切りを付けてやってみようと思った
それが2025年の1月でした
筆談では伝えたい時に伝えきれていないもどかしさ
「礼には礼を」と思っているのに挨拶ができないもどかしさ
「変わりたい」
喋らないことで自分を守っていたはずなのに
いつしか喋らないことがストレスに変わっていっていたんです
逆転してしまっていた
それが変化の理由だと思います
Q.これからどうしていきたいという考え(ビジョン)はありますか?
イロハの中で言うと、読書会(自分主催での勉強会)をやっていけたらいいし、他の人たちにもつなげていきたいと思っています
(※読書会は1月より開始。毎月第4金曜日。1時間半。)
新しいメンバーもこれから入って来るでしょう
きっと畑にも来ると思います
今度は自分が教える側、伝える側になっていきたいと思っています
武術(剣術)についての目標もあります
武術については一生かけてやっていくつもりです
その中で
「自分も傷つけず 相手も傷つけない」
そんな領域にまで辿り着ければいいと思っています
そもそも争い自体を起こさないようにしたい
相手を傷つけずに相手をおさめられるようになればいいなと思っています
Q.イロハに来て生きやすくなりましたか?
生きやすくなった
世界の見え方が変わりました
鮮明度が明るくなったような、そんな感覚です
Q.このブログを読んでくれている人に何かメッセージはありますか?
(長い沈黙の後)
今はちょっと思い付きません
ただ、父親に一方的に暴力を振るわれていたこと
今となってはそれも良かったと思えるようになった自分がいます
暴力を一方的に振るわれる人の恐怖やつらさが分かるから
(金村よりひとこと)
「自分の人生は自分で変えていける」
そんな人間の強さのようなものを目の前で体現してくださっている方だと思っています
その姿が周囲の人間に勇気を与えているし、僕自身も大きな勇気をいただいている一人です
彼が主催する勉強会でどんなことが起こるのか
ワクワクしています☆
※メンバーインタビュー(IMI)は毎月一人ずつ公開していきます。お楽しみに☆

