イロハニトイロのいろは
ごあいさつ
当事業所は、精神障害をお持ちの当事者の方々の声からできた就労継続支援事業所です。- 「外(社会)に出るのが怖い。」
- 「社会に出てもまた否定されてしまう。」
- 「がんばらないと認められないんだろうな。」
- 「分かっているけどできない。やっぱりこんな自分が悪いんだ。」
- 「こんな自分でも認められる場所があれば少しは社会と繋がれるかもしれないけどそんなところなんてない。」
沿革
平成26年7月 | 合同会社なぎの木設立 訪問看護ステーションひまり開設 |
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平成28年10月 | 訪問看護ステーションひまり京都西開設 |
平成30年4月 | 就労継続支援B型事業所イロハニトイロ開設 |
概要
事業所番号 | 2510101633 |
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事業所名 | 就労継続支援B型事業所イロハニトイロ |
住所 | 〒520-0113 滋賀県大津市坂本一丁目18−45 |
TEL | 077−577−1188 |
FAX | 077−577−1191 |
info@irohanitoiro.com | |
開所日 | 月〜金曜日(土日祝日、年末年始をのぞく) |
開所時間 | 9:30〜15:30 |
最寄駅 | 京阪穴太駅(送迎サービスあり) |
理念
「多様性をありのままに認め合い、そこから新たな価値を創造する」
「生命・生活・環境の循環を守り育てる」
「イロハ」は物事の始まり、ここから始まるということ、 「トイロ」は十人十色、多様性を意味しています。 そして、「イロハニトイロハニトイロハニ・・・」と名前がつづくことで循環することを表現しています。 この世の中に同じ人間は一人もいません。誰もが唯一無二の存在です。そんな多様な存在だからこそ、ありのままに認め許し合うことが、社会として自然な姿なのではないでしょうか。多様だからこそ考えが違う、多様だからこそ迷惑をかけあう、多様だからこそ助け合える、そんな当たり前のことが当たり前に流れるこの場で、新たな価値を創り出していきます。ここでいう価値とは「自分の価値」「他者の価値」「商品の価値」を指しています。 こんな自分でも価値ある存在なんだ。あの人も自分と同じように価値ある存在なんだ。買い手がその商品やサービスに価値を感じられる。そんな新たな価値をこの場所から生み出していきたいと考えています。 生まれた命はいつかは土にかえり、そこから新たな命が生まれます。誰かが作ったものを誰かが消費し、自分の出来ないことを誰かがしてくれ私たちは生活しています。毎年季節は巡り、私たちをとりまく環境は絶えず循環しています。やさしくされるから自分も誰かにやさしくするように「やさしさ」ですら循環しています。このあるがままの循環にしっかりと目を向け、大切に守り育てていくことに私たちは努めています。就労継続支援B型とは
障害者総合支援法に基づく就労継続支援のための施設です。現時点で一般企業への就職が困難な障害をお持ちの方に就労の機会を提供するとともに、生産活動を通じてその知識と能力の向上に必要な訓練などの障害福祉サービスを供与することを目的としています。雇用契約は結ばず、作業分のお金を工賃としてもらい、比較的自由に働ける「非雇用型」の施設です。見学・利用
見学をご希望の方まずはお電話にてご相談ください。 利用までの流れは見学後、利用の検討を進めたい場合は、2週間程度の体験利用を行っていただきます。体験の上、利用を希望された場合は、福祉サービスの申請手続をします。1日の流れ
9:30 | 開所 |
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10:00 | 仕事開始 |
12:00 | 休憩 |
13:00 | 仕事開始 |
14:45 | 片付け・ふりかえり |
15:00 | 閉所 |
スタッフ
金村栄治
管理者•サービス管理責任者/作業療法士
僕自身いくつもの職場を経験してきました。以前の僕は仕事は頑張るもの、耐えるもの、慣れるものだと考えていました。しかし、そんな仕事の仕方は続かないことを身をもって知りました。今の僕はこのように考えています。世の中には必ず自分に合った仕事がある、自分に合った職場がある、自分に合った働き方がある。イロハニトイロを利用する方たちにもそのことを知ってもらい、ありのままを認められるこの場所から、自分が心から満足のいく仕事を見つけられることを心から願っています。
ここでは主にRADEN WORKSを担当しています。師匠に出逢うまで螺鈿(らでん)という存在は全く知りませんでした。まだまだ技術は未熟ですが師匠を目標に日々楽しみながら取り組んでいます。満足のいく作品ができた時の達成感は大きなものです。みんなで協力し合いながら作品を完成させていく時間はとても楽しいです。興味のある方、ぜひ一緒にやりましょう。
猪飼英也
職業指導員/看護師
精神科の看護師として病棟に15年。訪問看護師として約3年(2018年現在)経験しております。病棟や訪問看護の経験のなかで、やはり就労支援などのそれぞれの役割を創出できる場所が必要であると実感しております。イロハニトイロが皆様の役割の創出にお役に立てるように。そしてイロハニトイロから始まるいろんなお仕事や出会いがこの社会の中でいろんな方々のお役に立ち、喜びや幸せになればと思っています。
主な担当は自然栽培です。自然栽培は2018年から行っておりますが、美味しい野菜を自分たちで作ることの素晴らしさを体感しています。私たちの体は毎日食べるものでできてます。その当たり前のことを大切に水と空気と太陽と、すべての植物。関わりあう社会。様々な循環の中生かされている。その中での役割の創出は病気や障害を問わずに意味のあることだと思っています。
猪飼裕奈
生活支援員/精神保健福祉士・社会福祉士
好きな食べ物はお漬物。趣味は植物を育てることで、特に葉っぱ系の植物が好きです。子どもが大きくなってきたので、久しぶりに山登りにチャレンジしたいと思っています。
これまでは、精神保健福祉士として精神科病院(京都)に勤務していました。イロハニトイロの立ち上げに関わらせていただき、初めての滋賀県での活動、初めての就労支援事業所での活動、初めての農業、初めての螺鈿、初めての計量作業・・・とバタバタ、あたふたしながら業務に取り組む日々ですが、何かと仲間に助けてもらい、一歩一歩ゆっくりですが、進んでいくことができていると実感しています。
ここでは主にHAND WORKSを担当しています。といっても、手先が器用か、手工芸が得意かというとそんなこともありません。皆さんのお知恵を借りながら、「こうしたらやりやすいんちゃう?」「私にはこの方法が合う!」を一緒に探しながら仕事をしています。
ここで色々な方に出会えることを楽しみにしています。
大江裕美
生活支援員/介護福祉士
まさか琵琶湖の見えるところに自分が住むなんて!そんなことを思いながら過ごしています。「ありのままの自分」簡単なようでとっても難しい。イロハニトイロで働くことを決めて一生懸命悩む毎日です。これまで介護福祉士として7年勤務し、たくさんの経験をしました。職場にはその職場のルールやマニュアルがあって、性格や考え方の違うみんながそれを守ろうとする。『こんなひとにはこんな対応をしましょう』『みんな統一してこんな声かけをしましょう』と当たり前のように指示される。私はそれが普通だと思っていましたし、これからもそうやって生きていくものだと考えていました。いや、考えもしていなかったかもしれません。そんな私にとってイロハニトイロは“未知の世界”です。自分が思うように行動します。自分が考えたことを相手に伝えます。相手から発信があれば「きちんと受け取りました」と相手に返します。それは私にとってとても苦手なことでもありました。初めてのことがいっぱいで模索中の毎日ですが、みなさんに支えて頂いて日々仕事に取り組んでいます。たくさんの方とここで出会い、一緒に進んでいくことができれば嬉しいです。